新型コロナウイルス肺炎が猛威を振るい、中国・中国政府だけでなく「中国人」に関してもさまざまな言説が飛び交う今だからこそ(2020年1月24日、上海) Aly Song-REUTERS <国や国民性を主語に語り、レッテル貼りをしてしまいがちなのはなぜか。それは個人的なつながりがないから。「人を知る」視点を提供するべく、日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの生きざまを紹介する特集を企画した> 2015年の春、当社から『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』(趙海成著)という本が出版された。表紙に掲げたのはこんなコピーだ。「過去最悪ともいわれる日中関係のなか、彼らはどう生き、何を思うのか」 中国全土で反日デモの嵐が吹き荒れても、13億人の中国人が1人残らず日本を嫌っていると考える人はいないだろう。 それでも、当時は日中双方で相手国への印象が過去最悪という調査結果が出ていた時期。
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