明治神宮外苑の再開発に伴い、900本近くの樹木が伐採される問題。東京都や事業者は「切るよりも多くの木を新たに植える」などと説明するが、計画の見直しを求める中央大研究開発機構の石川幹子教授は「1本ずつに歴史があり代えは利かない」と言う。外苑を歩きながら100年の古木の意味を石川さんに聞いた。(森本智之)
今年1月に開幕したラグビー新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」。その発足に向け、中心的な役割を果たしていたのが、前年まで新リーグ法人準備室長・審査委員長を務めた谷口真由美氏だ。しかし谷口氏は、リーグの開幕を待たず2021年6月に協会理事などの役職を退いてしまった。なぜ谷口氏は突如としてラグビー界を追われたのか──。 その顛末を明らかにした新著『おっさんの掟~「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」』を上梓した谷口氏と、その谷口氏に様々なアドバイスを送り、支援してきた川淵三郎氏(日本サッカー協会キャプテン)が対談した。JリーグやBリーグなど、数々のプロスポーツリーグを立ち上げてきた川淵氏が、日本のスポーツ界にいまだ残る“悪弊”について語った。【前後編の後編】 * * * 日本に蔓延する「現状維持」の病 川淵:「大義」よりも「組織の論理」を優先させてしまうの
日本野球機構(NPB)とJリーグによる第23回新型コロナウイルス対策連絡会議が12日、オンラインで開催された。プロ野球の2月1日からのキャンプについて、斉藤惇コミッショナーは延期しない方針を示した。 2月1日まで3週間を切った状況。斉藤コミッショナーは「今の段階は、沖縄の自治体とも話してやっているが、2月1日から粛々と、どうやってやるかに知恵を出し合っている、よほどのことがない限り、キャンセルする、伸ばすということは考えられないが、自治体側がとても耐えられない状況になれば真剣に話し合いをして考えていくことになると思う」と説明した。
家電メーカーのパナソニックが、新たな体制でスポーツマネジメント事業を強化する。 10月1日、パナソニックはスポーツ事業の拡大と強化を目指して、スポーツマネジメント推進室を発足すると発表した。自社で保有するスポーツチームを強化し、持続可能なスポーツ事業へと成長を図っていくという。 さらに、新たな組織を核として、パナソニックが独自で培ってきた「資産」を活かすことで、スポーツ事業のさらなる拡大を目指す。 世界がコロナ禍という未曾有の危機に直面するなかで、パナソニックがスポーツビジネスに描く未来とはどのようなものなのか。スポーツマネジメント推進室の担当役員で、パナソニック常務執行役員CSO(最高戦略責任者)の片山栄一氏に話を聞いた。 ──今回、スポーツマネジメント推進室発足へ至った経緯は、どのようなものだったのでしょうか。 昨年のラグビーワールドカップが非常に盛り上がったことが、大きなきっかけとな
1954年、奈良県内の1町5村が合併して「天理市」が誕生した。市名の由来は宗教法人の天理教だ。1959年には愛知県の挙母(ころも)市が豊田市に改名された。言わずと知れたトヨタ自動車の企業城下町だ。 天理教やトヨタ自動車が自治体の名前を買ったわけではないのだが、昨今の流行を先取りした動きかもしれない。1990年代後半から世界ではスポーツ、文化施設等の名称に企業名をつける「ネーミングライツ」の活用例が増えている。一方で安易で無計画な売却が増え、その弊害も目につく。 ネーミングライツが招く取り違え2月2日、町田GIONスタジアムでジャパンラグビートップリーグの大一番が開催された。キヤノンイーグルスとパナソニックワイルドナイツの対戦で、アクセス良好とは言い難い陸上競技場に9,120人の観客が集まった。試合はパナソニックが51-17で勝利している。 試合の裏側で軽いトラブルが発生していた。町田市と隣
午前6時半開始の早朝練習を約2時間で終えると、小走りでグラウンドから寮へ戻る。 明大商学部3年の箸本龍雅は、この日の午前中に小テスト付きの必修授業を控えていた。ラグビー部の拠点から最寄りの八幡山駅へ向かい、電車に揺られてキャンパスにたどり着く。OBの田中澄憲監督は言う。 「最近は大学の先生に明大出身でない方も増えているので」 要は、スポーツ推薦で入学した体育会系部員も一般学生同様に学習意欲を求められる。全国優勝13回のラグビー部も、普段は授業に影響の出ない早朝にトレーニングを実施。学生の履修状況も把握している。 この時期は早稲田大学との大一番が間近だったため、集中しやすい午後練習を多く組んだ。ただし試合3日前の11月28日は空中戦のラインアウトをチェックする予定で、そのプレーの軸となる箸本は授業を抜けられなかった。予定変更は自然な流れだ。 「(ボールを)もらってから動くのではなく、自分から
2020年東京五輪・パラリンピックを契機とした東京・明治神宮外苑地区の再開発で、明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、三井不動産、伊藤忠商事の4者が神宮球場と秩父宮ラグビー場を入れ替えて建設することで基本協定を結んだことが28日、分かった。新神宮球場は27年中の完成を目指す。球場にはホテルを併設するプランも浮上しており、ヤクルトの本拠地で夢のボールパーク化が動き始めた。 ヤクルトの本拠地、神宮球場が『ボールパーク』として生まれ変わる。20年東京五輪・パラリンピックを契機とした明治神宮外苑地区の再開発で、明治神宮、JSC、三井不動産、伊藤忠商事の4者が基本協定に合意したことが判明。27年中の完成を目指した新神宮球場建設計画が、いよいよ動き出す。 「将来の観客増加につながれば」 球団関係者が期待を寄せたのは、新球場のボールパーク化だ。特に注目すべき点は、ホテルを併設するプランが浮上した
高校野球の常識はスポーツ界の非常識である。たとえば、高校野球では当たり前の丸刈りが、他競技のあるチームでは「禁止」事項に挙げられている。また逆に、たびたび批判の対象となる過密日程の問題は、高校野球だけでなく、ほとんどの高校団体スポーツの共通課題だった。他の高校生競技の名監督が覚える高校野球に対する違和感と共感とは。(ライター・中村計/Yahoo!ニュース 特集編集部)
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昭和十五年(1940)の国際オリンピック大会は様々な政治的思惑が絡んで東京に決定したが、開催直前になって返上を余儀なくされた。招致活動の開始から返上に至る過程を丁寧に描いた一冊。 1940年オリンピック返上の理由として「日中戦争の影響」と一言で片付けられることが多いが、本書を読むと、むしろ、日本側の準備不足と責任能力の欠如こそが大きな要因であったことがわかる。そのドタバタっぷりは、某アニメの台詞ではないが「なんですか、これ」って言いたくなるレベルだ。 オリンピックには普遍主義と国家主義という二つの顔がある。人種・民族・国家を越えて選手一人一人が参加することに象徴される平等と差別排除の追求、主体となる選手の身体性と結びついて増幅される国家の威信と同胞意識。オリンピックの登場以来、この二つは常に表裏一体であった。1940年の東京オリンピックへ至る過程もこの双面から自由ではない。 そもそもの始ま
子供の頃から野球観戦は神宮球場で、ここで観るナイターが大好きだった。入場ゲートをくぐり、通路を抜けてスタンドへの階段を駆け上がる。目の前に広がるのはナイター照明にぽっかり浮かび上がる緑のグラウンドだった。 ネオンきらびやかな東京のど真ん中にありながら、神宮外苑に囲まれているせいか、周囲の空はそれほどキラキラしていない。漆黒とまではいかないが、真っ暗な空と照明に浮かぶ外野の芝生のコントラストは、子供心に「これが野球場だ!」という光景だった。 その思い出のスタジアムが取り壊されることになった。 東京都は2020年東京五輪開催後の明治神宮外苑地区・再開発構想を発表。現在の神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替え、周辺を含めたスポーツ総合施設として生まれ変わらせるという。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 845文
国立国会図書館では、新聞や週刊誌等も含め、様々な資料を文化的資産として収集し、保存しています。このたび、所蔵するスポーツ新聞やスポーツ専門誌等から、20世紀を彩る「名勝負」を伝える資料を集めた展示会を開催します。 野球、サッカー、相撲、柔道、テニス、ラグビー、ゴルフ、競馬、ボクシング、プロレス等のスポーツ競技やオリンピック、さらに、囲碁、将棋の世界から、約90の「名勝負」を選びました。今では貴重となった、昔のスポーツ新聞や懐かしいスポーツ専門誌等々、珍しい資料約160点が一堂に会する、国立国会図書館ならではの展示をお楽しみください。 お知らせ 2014年2月10日 みなさまからお寄せいただいた「思い出の名勝負」の投票結果(PDF file: 1.38MB)を掲載しました。 2013年11月18日 今週の「思い出の名勝負」:みなさまからお寄せいただいた「思い出の名勝負」から、2011年のなで
再開発が検討されている神宮外苑地区。下から秩父宮ラグビー場、神宮球場、神宮第2球場、国立競技場=東京都港区、新宿区、朝日新聞社ヘリから、越田省吾撮影施設整備イメージ 【野村周平、阿久津篤史】東京都が、神宮球場(新宿区)と秩父宮ラグビー場(港区)の場所を入れ替えて建て替える構想を打ち出している。招致を目指す2020年夏季五輪を機に、神宮外苑地区を再開発する。ただ、実現には地権者間の同意や財政面など課題もある。 構想では、19年ラグビー・ワールドカップや20年五輪の主会場に予定する国立競技場(新宿区)を建て替えた後、21年に本格着工する。東京メトロ・外苑前駅に近い秩父宮の場所に新神宮球場を建て、収益の向上を目指す。秩父宮は神宮球場の跡地に移転。両競技場の間にある施設や外苑前駅、周辺の商業ビルも再開発の対象とし、新たな人の流れを生み出す目算だ。 続きを読む関連リンク国立競技場改築の基本設計、
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