「修学旅行先の関西で『埼玉帰れ』と言われ『埼玉というだけで』と、とても悔しかった」(15歳)。40年前の広報紙には悲痛な経験談が並ぶ。投稿した67人中、60人が埼玉は「ダサい」と回答していた。 「ダさいたま」に怒りや悲しみを覚えるという意見が目立った前回の企画から40年。投稿は10倍以上の約800に上った。「ダさいたまは昔の話。『翔んで埼玉』を余裕で笑えるのは埼玉発展の証しだ」(63歳)と自信が感じられる内容の投稿が少なくない。 「ダサい」「ダサくない」は3割ずつで拮抗(きっこう)。「ダサい」と答えていても「ダサくていい!」(17歳)「『ダサイ玉』上等です!」(59歳)など、ネガティブなイメージを受け入れた上で埼玉愛を叫ぶ投稿が目立った。「何もないのがほっとする。埼玉だけの豊かさがある」(37歳)。住みやすさや子育てのしやすさを評価する意見も多かった。