長崎県大村市の長崎空港A滑走路(長さ1200メートル、幅30メートル)に隣接する住宅などが、航空法で規定されている高さ制限を超えていることがわかった。 国土交通省大阪航空局は大村市に違法状態であることを伝え、是正を求める意向だが、空港の開業から36年が経過しており、地元では「今さら言われても対応のしようがない」と戸惑いが広がっている。 航空法では、空港周辺の制限区域にある建物や樹木などについて、航空機の飛行に支障が出るのを避けるため、一定の高さを超えてはいけないと規定している。 同局が調査したところ、長崎空港のA滑走路周辺では、住宅10軒や樹木4本、電柱6本、街灯3本など約30件の高さが、上限の8・9~26メートルを超えていることが判明。8月末に市に調査結果を伝えた。 A滑走路は旧日本海軍の施設で、1975年に長崎空港が開業してからは、海上自衛隊大村航空基地として使用されている。 周辺住民