燃油高騰への窮状を訴えるシュプレヒコールを上げる福岡県内の漁業者たち(25日午前11時38分、福岡市中央区で)=大野博昭撮影 急速な円安による燃料代高騰を受け、福岡県内の漁船6000隻以上が25日、一斉に休漁した。 福岡市内では、漁業者らが国からの支援を求め、集会や街頭活動を行った。 休漁は1日限りで、県漁連などは同市中央区の県水産会館で「県漁業経営危機突破漁民大会」を開き、約400人が参加。漁業者4人が「経費削減の取り組みも限界だ」「育ててきた後継者が路頭に迷う」などと窮状を訴えた。国に燃料代高騰分の補填(ほてん)などの支援策を求める決議を採択した。 県漁連によると、燃料の軽油は昨年11月末に1リットル当たり80円前後だったが、現在は90円台に上昇。船団で操業する巻き網漁では、年間650万円の負担増になるという。