新政権は「ファシスト」=支援の米を批判−ヤヌコビッチ氏 【モスクワ時事】ウクライナのヤヌコビッチ前大統領は11日、ロシア南部ロストフナドヌーで声明を発表し、親欧州連合(EU)派の新政権について「超国粋主義者とネオ・ファシストの一味」と呼び、ウクライナで内戦を起こそうとしていると非難した。 ヤヌコビッチ氏が公の場に姿を現すのは、2月28日のロストフナドヌーでの記者会見以来。ウクライナ・メディアで「死亡した」との風評が飛び交う中、ヤヌコビッチ氏は声明で「私は生きており、今も唯一の合法的な大統領兼軍最高司令官だ」と主張した。状況が許せば「首都キエフに戻る」とも語った。 また、新政権に10億ドル(約1030億円)の支援を表明したオバマ米政権を批判。「米国の議会と最高裁に合法性を確かめるよう求める。米国法でギャングに資金拠出することはできないはずだ」と訴えた。(2014/03/11-20:27)