八瀬の紅葉といえば、市内では少しマイナー。 永観堂、南禅寺、赤山禅院、曼殊院といったような観光の目玉がないからだろう。 ここは比叡山に登るケーブル駅と瑠璃光院という小さな寺があるだけ。 が、さすがシーズン。 来てみると、バスガイドの旗に導かれた団体客など、行き交う人は多い。 モミジ、まだ青葉が多い。 しかし日当たりの良い場所は真っ赤。 紅葉見物の人。そのほとんどが道路や高野川べりを歩いて紅葉を楽しんでいる。 しかし、ぼくの好きな場所は少し山道に入ったところ。 モミジの森の中。 ここのモミジ。 これだけ数がそろうというのは、かなり以前に誰かが植えたからだろう。 木々はどれも高い。そのためモミジの葉は小さなドームを作っているかのよう。 晴れた日、午後の光が当たると言葉にできない色合いを見せてくれる。 何よりも人混みを離れ、静かであること。最高の場所。 ここを離れてずっと遠くから見る。 モミジ以