大手マクドナルド社が南米最貧国ボリビアで破産したワケ 2002年、南米最貧の国ボリビアから、米国の世界大手ファーストフードチェーン「マクドナルド」が撤退していたことをご存知だろうか。世界中どこへ行っても食べられるマクドナルドだが、この店舗が存在しない国はラテンアメリカでも唯一ボリビアのみである。 マクドナルドは、ボリビアの主要都市ラ・パス、コチャバンバ、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラの3都市で、8店舗を構えていた。第一店舗目がデビューして以来、さまざまなキャンペーンをこらして営業をしてきたが、業績は上がらず、5年間の赤字営業に終止符を打った。世界各国にチェーン展開をする大手マクドナルド社が、赤字が原因で店舗を閉めるのは開業以来初である。 マクドナルド社の関係者は「ボリビアでは味以上に、入念さや衛生面、そして調理に時間をかけることが重要。ボリビアの人々にはファーストフードは合わなかったよ