近年、社会の働き方への関心が高まり、いわゆる「ブラック労働」への目も厳しくなっています。 そんななか、職場における「いじめ」や「嫌がらせ」を防いで、誰もが快適に働ける環境づくりを目指したのが、「パワハラ(パワーハラスメント)防止法(改正労働施策総合推進法)」で、2019年5月に成立しました。 多くの企業が意識するパワハラ防止法 パワハラ防止法は当初は大企業を対象としていましたが、今年4月から中小企業も含まれることになります。日本企業の99.7%が中小企業(小規模企業含む)ですから、多くの人は、4月の施行によって、初めてパワハラ防止法の存在を認識するのではないでしょうか。 まずは、こんな例を紹介しましょう。 「こんなクオリティでうちによく持ってこられたね。明日までに完璧な状態にして持ってきてよ」 「何年おたくに頼んでると思っているの? ずっと思ってたんだけど、仕事が雑だよね」 これは、業務委
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