米国カリフォルニア州のモロ・ベイ州立公園で風雨に耐えるアンナハチドリ。(PHOTOGRAPH BY DON JOHNSTON, ALAMY) 世界最小の鳥といわれるハチドリは、いかにもか弱そう。無事に冬を越すことはできるのかという質問が、ナショナル ジオグラフィックに寄せられた。 しかし実際のところ、「羽ばたく宝石」とも形容されるハチドリは、ダイヤモンドのようにタフな鳥なのだ。(参考記事:「羽ばたく宝石 ハチドリ」) 寒い冬になると、ハチドリの体は「エネルギーを節約するために、夜は深い睡眠状態に入ります」と、米国オレゴン州の生態学者アダム・ハドリー氏は言う。冬の間も北の地域にとどまる鳥たちは、毎晩「ミニ冬眠」に入り、日中は42℃だった体温が9℃まで急下降することもある。 心拍数も低下する。ルリノドシロメジリハチドリの場合、毎分1260の心拍数は睡眠時に50~180まで落ち込む。 ハチドリは