前回に構築した iSCSI Boot なシステムでは、 iSCSI へのネットワーク接続ラインが物理的に1本しかないため、このラインやネットワークに障害が発生すると、システムが停止してしまう。 そこで、今回は Multipath I/O の仕組みを利用してパスの冗長化をする。 ここでは、起動時に initrd 内でマルチパスデバイスを(毎回)作成して、そのデバイスを利用するような方法を考える。なお、すでにファイルシステムを作成しているデバイスをマルチパスデバイスとするために、persistent-superblock は利用しない(使うと、ファイルシステム異常となる。mdadm 的には Create ではなく Build を使用するということ)。 initrd の修正 まず、既存の initrd を展開する。 # cd /tmp # mkdir initrd # cd initrd # z