世界はサッカーのワールドカップ(W杯)の試合で盛り上がっているが、日本は残念ながら一次リーグでの敗退がすでに確定してしまった。コロンビア戦での幸運の勝利を信じて応援したが、幸運は訪れなかった。では、W杯では実際に幸運による勝利はどれくらいの確率で訪れるのだろうか? 勝敗は結局、ツキが決める? メリーランド大学のゲリー・スキナー研究員らは、1938年から2006年までのW杯のデータを使って、試合の勝敗が実際に実力の差を反映しているのか、それとも単なるツキなのかを検証した。 スキナー研究員らの分析結果によると、点数差が3点以下の試合はツキによる勝利であることが多く、分析の対象とした64試合のうちわずか5試合しか、実力の差が勝敗を決めたと信頼度水準90%以上で統計的に有意に結論づけることができないことを示した。勝敗が実力で決まるのとツキで決まるのでは確率は五分五分であることを示している。また最も