政府は、深刻化する人手不足や重労働の解消に向け、ホテルや居酒屋などのサービス業で使えるロボットの開発に乗り出す。 メーカーや利用者らで作る「ロボット革命実現会議」を9月にも新設し、有望な提案に補助金を出して支援する。経済産業省が2015年度予算の概算要求に、関連予算約50億円を盛り込む方針だ。 例えば、ホテルの階段や風呂場などを掃除するロボットや、ベッドのシーツを交換するロボットなどの開発を想定している。弁当に食材を詰めるなど、工場向けの開発も進める。3年以内の市場投入を目指す。 これまでサービス業でのロボット利用は、製造業に比べて遅れてきた。メーカーが、価格の高い製造業用ロボットの開発を優先してきたためだ。