朝は、太陽も顔を出していたのに、島の北部を出発して2時間、 一番南の瀬戸内町の古仁屋港へ着くころには、空一面雲に覆われてしまった。 ここから向かいの加計呂麻島へ渡ろうとしたのだが、 昼を過ぎてしまったので、予定していたフェリーは、既に出港。 次は、午後2時。 フェリーは一日3便か4便しかないのだ。 この日、一人は名瀬市で用があって引き返すので、 ここから先は初めての二人だけで加計呂麻島へ渡ることになっていた。 そこでレンタカーを借りるためにインフォメーションへ行くと フェリーのほかに乗合タクシーがあることがわかり、タクシー乗り場へ急いだ。 お客さんは、5,6人。 個人でタクシーとしてお願いすると3,000円だが、乗合だと1人350円。 白い船体のエリザベス号は、加計呂麻島の生間(いけんま)へ 水しぶきを上げて快調に進む。 15分、あっという間だ。 港を出て右へ100mくらい歩くとレンタカー