素晴らしい発想です。 アフガニスタン出身のデザイナーMassoud Hassani氏が制作したこの不思議な物体、実は風力によって砂漠の上を転がる地雷除去装置なんです。 オランダでデザインを学んでいるMassoud Hassani氏は幼い頃に兄弟たちと一緒に遊んでいたオモチャから着想を得て、この「Mine Kafon」と呼ばれている装置を制作しました。中央のコア部分から伸びる竹でできた無数の脚。そしてその先に取り付けられたフリスビーのようなお皿部分、ここで砂漠に吹く風を捕まえ、地雷が埋められた危険地区を縦横無尽に動き回るというもの。 中央部分にはGPSのチップを搭載しており、どのルートを通ったかをコンピューター上で把握することができます。今までの地雷撤去にかかる費用は一基につき1200ドル。しかし、この「Mine Kafon」の制作費用はわずか51ドル! なんと4200円程度なんです! しか
おおよそ初期作品とは、その作家がのちに展開することになる方法論をあらかじめ開示するものである。会田誠の場合、実質的なデビュー作となった《巨大フジ隊員VSキングギドラ》(1993)がそれに相当するだろう。では、会田誠における「方法」とはなにか。 1991年に制作された《あぜ道》という作品がある。あぜ道と女子高生の頭部の髪の分け目が一本につながり、画面を真ん中から分断する。あぜ道のモチーフになっているのは、東山魁夷の《道》(1950)であり、女子高生はのちに会田が執拗に描くことになる対象である。ここでデモンストレートされているのは、本来出会うはずのない事象同士の、絵画的な結合の仕方だ。髪の分け目はあぜ道となり、近代日本画と女子高生というかけ離れた対象を「結合」する。会田誠の絵画に一貫するのは、このような、けっして出会うはずのない複数の事象を、絵画的な空間表現を通じて接続するという主題系である。
「会田誠展 天才でごめんなさい」という展覧会が六本木ヒルズの森タワー内にある森美術館で開催中だ(会期は2013年3月31日まで)。会田誠にとって美術館での個展はこれが初めてという。 画家としてすでに20年近いキャリアを持ち、いまや日本の現代美術を代表する作家のひとりとなっていることを思えばちょっと意外な気がする。その一方で、森美術館もまた思い切ったことを……と思うのもたしかだ。少なくとも、公立の美術館で会田誠の展覧会を大々的にやったら、“善良なる市民”のみなさんが黙っていないのではないだろうか。何しろ、会田の作品には世間的な倫理観からすれば、スレスレどころかもろにアウトというものも少なくないのだから。今回の展覧会でもそのあたりを考慮してだろう、18歳未満立ち入り禁止の展示室も設けられていると開催前より告知されていた。でも、会田誠の作品って、ほとんど18禁じゃね? そんなことを思いながら、展
「ネット上の他者の言葉と自分の言葉を併置してみるシリーズ」第二弾です(第一弾はこちら)。 昨日見たやりとり。 @asakasaku そんなものですwでもヨーロッパでは壁にかける安い絵を探してる人は結構いて、アートもそこそこ売れるんだよね。市場があるのとないのとでは違うし、国のアートとかスポーツにかける予算が、全然違うんだよね。その分税金ももちろん高いけど。— 山下英子さん (@Eikoyamashita) 11月 12, 2012 @missaws というか、日本にはしっかりしたアート市場が無い…というより、ぶっちゃけ日本の家には壁がないから、アートが売れないんだよねw @synfunk @kettansai— 山下英子さん (@Eikoyamashita) 11月 12, 2012 @eikoyamashita 確かに壁とか、隙間程度しかないですよね。実家で無理やり絵を飾ってあるんですが
追記のお知らせ 現在、日本にJRが来日しこのプロジェクトの基盤となるフィールドワークや撮影を始めています。 プロジェクトの様子やリターンについてもこのページ内に情報を追記いたしましたので、どうぞご覧になってください! アーティストJRとは? JRは世界で最も大きな展示スペースを持つアーティストです。世界中のストリートが彼の展示場所なのです。 2008年、JRはプロジェクト<Women are Heroes(女性たちこそがヒーロー)>のために各国への長い旅を開始しました。度重なる戦争、貧困、暴力、抑圧の犠牲となる女性達の威厳を取り戻すため、JRは、ブラジル、インド、カンボジア、そしてアフリカの様々な都市で女性達にインタビューし、撮影したその写真を巨大なプリントにして、現地の人たちと共に壁や屋根に直接貼りました。 「さまざまな大陸に行っていろいろな話を聞いても、彼らの複雑な葛藤をすべて理解でき
大山エンリコイサム 美術家。1983年東京生まれ。「Quick Turn Structure(急旋回構造)」という独特のモチーフを軸に、ペインティングやインスタレーション、壁画などの作品を制作・発表する。また現代美術とストリートアートを横断する視点から、論文執筆やシンポジウムへの参加も並行して行なう。2011年秋のパリ・コレクションではCOMME des GARÇONSにアートワークを提供するなど積極的に活動の幅を広げている。主な展示に「あいちトリエンナーレ2010」(名古屋市, 2010)、「Padiglione Italia nel mondo : Biennale di Venezia 2011」(イタリア文化会館東京, 2011)、「Still Spot」(スカイライトギャラリー, ニューヨーク, 2012)など。共著に『アーキテクチャとクラウド―情報による空間の変容』(ミルグラフ
※本連載での進行中シリーズ〈再説・「爆心地」の芸術〉は今回お休みとなります。 大竹伸朗『ダブ平&ニューシャネル』(部分)(1999年) 「時代の体温 ART/ DOMESTIC」展より 撮影:中野正貴 写真提供:世田谷美術館 インディペンデント・キュレーターの東谷隆司が亡くなった。44歳、あまりにも早すぎる死だった。 彼に初めて会ったのは、かれこれ22年も前に遡る。その頃、僕は刊行前の最初の評論集『シミュレーショニズム』(1991年)の草稿を手に、初めて招かれた東京藝大で特別講義を行った。講義は3時間以上に及び、特に後半はDJでもあるグラフィック・デザイナー、中島浩氏に加わってもらった。藝大での講義としてはあきらかに破格のやり方だった。話を終えたあと、数名の学生が興奮気味に僕のところに寄って来たが、そのなかに彼、東谷隆司もいたのだった。 もっとも、当の学生が東谷だったことを知ったのはもう少
839 Larkin Street · San Francisco, CA Open Tues - Sat 12PM - 7PM Controversial painter and street artist, Ben Frost, will be showcasing a unique body of work, critiquing our media-obsessed society and our loss of innocence through advertising. Frost’s work subverts logos, icons and characters from popular culture and re-presents them in startling and often confronting new ways. “See Inside Box for
随分前に作成していつつまとめきれずに放置していた美術系のTwitterアカウントのリストをアップです。 数日前に美大の学生で散見されるTwitterの使い方に若干の不満(内輪で10数人フォローしあって終わる)というかもったいなさをツイートで述べたのですが、書いてしまってから、そもそも誰が使っているかが一望できないので仕方ないのだ、と思うに至りました。で、僕が観ている中では活発に使われている分野は建築だったりするのですが、わりと初期にこのサイトのリスト→ http://architecturephoto.net/jp/2010/02/twitter_2.html の存在が大きかったなと思い返しまして。急遽まとめてアップしてみました。7/8で停止予定の京都国立近代美術館のアカウントが閉じる前にとも思いまして。 で、放置していた理由は順番をどうするかで悩んだからなのですが、結局記事編集時のフォロ
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