(↑画像をクリックすると動画が再生されます。) 天皇陛下の生前退位のご意向が7月13日に報じられて以来、天皇制のあり方をめぐる議論が盛んに交わされている。 来週月曜(8月8日)には、陛下ご自身がビデオを通じて「お気持ち」を表明することが発表されているが、マル激ではそれに先立って、この問題で日本人一人ひとりが考えなければならない論点は何かについて、政治学者で天皇制についても造詣が深い御厨貴氏と、ジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した。 そもそも今上天皇が非公式ながら生前退位の意向を示したことについて御厨氏は、象徴天皇制のあるべき姿を生涯考え続けてきた今上陛下の深謀遠慮があってのことだろうと語る。御厨氏によると、現在の象徴天皇像はもっぱら今上天皇が作り上げてきたもので、その集大成ともいうべき問題が生前退位問題だった。 言うまでもなく現行憲法の下での「象徴天皇制」は、大き
喉や首を切り裂かれた20人の犠牲者と、運よく逃げ出すことが出来た人質。その生死を分けた理由のひとつが、コーランの一節を知っているかどうかだった。それは、どんな言葉だったのだろうか。これから海外旅行に行くのなら、覚えておいて損はない。 *** 事件が起きた7月1日の夜、レストランに押し入った犯人グループは人質を外国人とバングラデシュ人に分けると、こう切り出した。 「イスラム教徒は殺さない。イスラム教徒でない者と、イスラムの世界を破壊している者を殺すためにやって来た」 そして“恐怖の尋問”が始まった。「お前はイスラム教徒か」、「そうです」。すると、さらに容赦ない質問が飛んでくる。コーランの一節を唱えろと命じられるのだ。出来なければ待っているのは処刑である。 中東研究センター理事の保坂修司氏によると、 「今回の事件のように、相手を殺すのにイスラム教徒かどうかを確認することは、以前から
法要を営む際に、「アマゾン」で申し込むと僧侶を派遣してくれる「みんれび」のサービス「お坊さん便」(3万5000円~)。全日本仏教会が「アマゾン」に対しサービス停止を要求して騒ぎになっているが、賛否両論飛び交う中で浮かび上がってきたのが、僧侶を取り巻く格差。袈裟の下に隠された世界は、悟りと無縁のサラリーマンにとって驚くことばかりで――。 「仏教会」がアマゾンに中止を求めた理由は、「僧侶の宗教行為を定額の商品として販売することに大いなる疑問を感じる」というものだ。 「仏教界には、お布施は“お気持ち”なので、定額で示すものではないという建前があります。“定額”として明示されると、法要儀式の商品化につながり、その料金を払えない人は法要を行えなくなる、という理屈なのです」 こう説明するのは、「お坊さん便」に派遣僧侶として登録している近畿地方のある住職。しかし実際には、葬儀や法要布施の額を寺側が
戦争や紛争とまでいかなくとも、例えば地べたレベルの喧嘩でも、普通は敵の欲しがるものは与えないのが戦いの鉄則だ。が、どうも対IS戦に限ってはこの鉄則が完全に無視されている。 ローマ教皇はテロを第三次世界大戦の一部だと言い、英国のキャメロン首相はISをヒトラーやナチに例える発言をしている。いくら何でも極端というか、「もっとパンチの利いたタイトルをください」と言われたライターが苦渋の末に思いついたような言葉を教皇や政治指導者まで使わなくとも。と思うが、ISに人質として捉えられ、彼らと共に過ごしたことのあるフランス人ジャーナリストによれば、こうした反応こそがISの大好物だという。彼はこう書いている。 ネット上のニュースやソーシャル・メディアを追い、今回のパリ襲撃後に書かれている様々の反応を見て、彼らはおそらく今「我々は勝利している!」と大声で連呼しているだろう。彼らは、すべての過剰反応、分裂、恐怖
イタリア・ローマで、記者会見で同性愛を公言したクシシュトフ・ハラムサ神父(左)と、パートナーのエドゥアルドさん(2015年10月3日撮影)。(c)AFP/TIZIANA FABI 【10月4日 AFP】ローマ・カトリック教会上層部のポーランド人神父が3日、自身が同性愛者であることを公言した。翌日開幕する司教会議は、賛否が分かれる同性愛者の信徒への対応を協議する予定で、バチカン(ローマ法王庁)はこのタイミングでの告白に強い反発を表明した。 同性愛を公言したのはクシシュトフ・ハラムサ(Krzystof Charamsa)神父(43)で、パートナーであるカタルーニャ人のエドゥアルド(Eduardo)さんとイタリア・ローマ(Rome)で記者会見を開いた。神父の襟を着けたハラムサ神父は、性的少数者に対するカトリック教会の姿勢を形成しているのは偽善や妄想であり、声を上げないわけにいかないと語った。 神
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は1日、今年12月に始まるカトリックの重要行事「いつくしみの特別聖年」に向けた書簡の中で、カトリックが禁止する妊娠中絶を悔い改めようとする女性信者らに対し、「許し」を与える裁量を神父らに認めると表明した。 法王は、「心に傷を持つ多くの女性に会ってきた」として、中絶を決断した女性はそれ以外に選択肢がないと追い詰められ、苦しんでいると指摘。中絶は罪であるとのカトリックの立場を改めて示しながらも、「神の許しは、悔い改める者を否定しない」として、神父らに対し、自らの考えに理解を求めた。 聖年は、神に罪の許しを請う通年行事で、原則として25年ごとにある。今回の特別聖年は、教会の近代化を目指した第2バチカン公会議の終了から半世紀を記念し、法王が呼びかけた。 法王はこれまでにも、中絶や同性愛について、「教会は、心狭い取り決めにこだわるべきではない」などと述べ
【シンガポール=吉村英輝】マレーシアのザヒド内相は24日、同国北部で多数の遺体が地中に埋められているのが見つかったことを明らかにした。遺体は、人身売買組織に拘束された末に死亡したミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャらの可能性があり、当局が捜査している。ロイター通信などが伝えた。 ザヒド氏は遺体の数に言及していないが、地元メディアによると、警察は北部プルリス州の2カ所にある計30の「集団墓地」で数百人分の遺体を見つけた。 同州と隣接するタイ南部では、ミャンマーから脱出したロヒンギャを拘束・収容する人身売買組織の施設が摘発され、付近では衰弱死したロヒンギャの集団墓地も見つかっている。
法廷での高橋克也被告(無断転載厳禁)17年間の逃亡生活を経て、地下鉄サリン事件など5つの事件で起訴された高橋克也被告に対し、東京地裁は無期懲役の判決を言い渡した。彼は、一連のオウム事件に関わった最後の被告人。控訴すれば裁判は続くが、控訴審では多くの証人を呼んで一から事実を調べる審理は通常行われない。この一審判決で、幹部や信者ら192人が起訴されたオウム裁判は、事実審理は事実上終わり、大きな区切りを迎えた。 最後の一人まで裁判にオウム裁判を伝えるテレビの報道では、しばしばキャスターやコメンテーターが「まだなにも分かっていない」とコメントする。文頭に「大事なことは」「肝腎なことは」などという断りがつくこともあるが、とにかく裁判では「なにも分からなかった」ということが強調されがちだ。 これを鵜呑みにしてはいけない。 海外で起きたテロ事件では、実行犯が自爆したり当局に殺害されたりすることが少なくな
【パリ】フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブドが襲撃されてから1週間余りたったある日、生き残ったスタッフが間借りした会議室に集まり、以前には予想もしなかったジレンマについて話し合った。 同紙はかつて経営破綻寸前に陥ったこともあるが、事件後は発行部数が数百万部になった。その利益の使い道をめぐって社員の誰もが発言できるよう、共同所有体制にすべきだとスタッフの多くが急に要求し始めた。 射殺を逃れた同社株主2人のうちの1人であるロラン・スリソ新編集長は、この会議で「全く問題外だ」と答えた。出席者らによると、その直後、スリソ氏は会議室から飛び出していったという。 左派のシャルリー・エブドは資金面で困窮したニッチな存在から、襲撃の悲劇によって世界的なブランドに変貌しつつある。その変化にどう対処すべきかをめぐって社内で亀裂が生じ始めた。 襲撃で死亡した同僚たちを葬った後、社員の多くは株主たちに対
なかなか慌ただしい年の初めだった。 昨年末から、連合いの姉たちと交代でアイルランドの姑の介護をしていて、正月はわたしの番だったので姑と一緒に新年を迎えたのだが、帰国した数日後に姑が他界した。で、またアイルランドにUターンすることになったのである。 姑はアイルランドの田舎の小さな村に住んでいた。夫が亡くなるまではロンドンに住んでいたが、未亡人になるとすぐアイルランドに戻った。「黒い肌や茶色い肌の強盗だらけ」のロンドンは大嫌いだったそうで、そんな彼女だから、連合いが東洋人の嫁を貰ったときもネガティヴな反応を示した。姑と舅がロンドンに渡ったのは1950年代で、英国では「犬と黒人とアイルランド人はお断り」などと言われた時代だ。アイリッシュ労働者の家庭も差別されたんだろうが、姑は有色人を自分たちのさらに下に位置する者と思っていた。アイルランドの緑の大地を愛した姑は、ロンドンの喧噪や地下鉄や細い路地を
日本人の人質事件、フランスの週刊新聞襲撃など、テロが相次いでいます。人質事件は「イスラム国」、新聞襲撃はアルカイダで、それぞれ別の組織です。反欧米を掲げる2つの組織は、何が違うのでしょうか? 【動画】「地球の平和のために私の命を…」後藤さん母、世界に向けて涙の訴え アルカイダは、元々、2001年9月の米同時多発テロの首謀者とされるサウジアラビア人のビンラディン容疑者が結成した国際テロ組織です。旧ソ連のアフガニスタン侵攻と戦うイスラム戦士を支援するために1988年ごろ結成されました。 1991年の湾岸戦争で米軍がサウジアラビアに駐留すると、米同時多発テロにつながる対米聖戦に転換します。2011年5月にパキスタンで米軍特殊部隊の攻撃でビンラディン容疑者は死亡し、ナンバー2だったエジプト人のザワヒリ容疑者が最高指導者になりました。 ザワヒリ容疑者はインターネットなどを通じて声明を発表、世界中
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