第18回 日中韓副教材への疑問 その1 7月上旬、日本に一時帰国した際、東京都内の書店を何軒か回った。中韓の「反日」行動に日本国内が揺さぶられた事情を反映してか、店頭には「歴史」「反日」のコーナーが目立った。東京駅前の丸善では、このコーナーが5メートルほどの大きなスペースを占めていた。いささかセンセーショナルなタイトルの本が多いのが気になった。 三省堂書店のべストセラー・ランキング(7月4日〜10日現在)によると、朝鮮半島や日韓、歴史がらみの本としては、NHK出版「宮廷女官チャングムの誓い」、村上龍「半島を出でよ」(以上、一般書)、高橋哲哉「靖国問題」、林博史「BC級戦犯」、佐藤卓己「8月15日の神話」(以上、新書)あたりが売れ筋であるという。 店頭でひどく目立っていた「新しい歴史教科書をつくる会」関連の本は、アンチ本を含め、ベストセラー上位に食い込むほどの勢いはないらしい。 * *