消費者が巻き込まれるトラブルで、「劇場型勧誘」の手口によるものが増えている。「劇場型勧誘」とは、巧みな演技や演出で消費者を引き込む販売方法や勧誘方法。「劇場型勧誘」による被害の多くが、未公開株やリゾートマンションの会員権の販売に絡むものが多い。さらに最近では、震災に付け込んだ被害も増加しているようだ。 兵庫県西宮市のホームページには、未公開株の「劇場型勧誘」に関する被害が紹介されている。その手口は実に巧妙で、まず知らない業者から「上場予定が近いので絶対に儲かる」と、未公開株購入の勧誘電話がかかってくる。購入する意思が無いとはっきり断ったところ、その後、全く別の業者から、勧誘を受けた企業の未公開株を「値上がりが確実なので持っていれば高値で買い取る」と電話がある。 実は双方の業者は同じグループで、高値で買い取る話を持ち出すことで安心させ、未公開株の購入を促している。未公開株を購入してしまう