フランスの極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン。photo by Global Panorama via flickr(CC BY-SA 2.0) 世界が注目するフランス大統領選挙は、いよいよ5月7日、中道系の前経済相マクロン氏と極右の「国民戦線」党首ルペン氏の間で決選投票が行われる。 オランダでは3月16日に下院選が行われ、ルッテ首相率いる与党自由民主党と、連立を組む労働党がともに議席を大きく減らした。自由民主党は第一党を維持するものの、極右政党の自由党が政権奪取に向けて勢いを増してきている。ドイツでも2013年2月に結成された極右政党である新党AfD(ドイツのためのもう一つの選択)が、まだ議席を取るまでには至っていないが急激に支持を広げてきている。 彼ら極右に共通した主張は、「反ユーロ」「反難民」「反イスラム」である。 このような極右勢力が、ナチス・ドイツで学習したはずのヨーロッパでま