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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/sunafukin99 (17)

  • 「欲しがりません勝つまでは」思想の顛末 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/kechack/20100423/p1ただ高速料金を下げることに反対し、作ることにも反対しているマスコミの論調にも違和感がある。高速道路を維持するためにある程度のコストは必要だが、高速料金を値下げもしないで建設もしなければお金が余ってしまう。マスコミはいったい何を主張したいのか?どうも高い高速料金を維持した上で、建設も抑制し、余ったお金を国庫に入れたいようなのだ。現制度では民間企業である道路会社の収益の吸い上げはできないが、マスコミの主張を総合すると通行税的な発想に行き着く*2。これは典型的な財務省的発想で、要するに国民から吸い上げるだけ吸い上げて自分たちが勝手に使えるおカネを増やそうとしているだけと見ることも出来るんじゃないか。国民一般も財政再建という大義名分に目が曇らされて、そもそも何のための財政再建だったのかよくわからなくなっている。官僚の

  • 「日本の生産性が低い」というのはどういう意味? - すなふきんの雑感日記

    デフレ克服に生産性向上が必要との白川理論について。「生産性の向上がデフレを解消する(=つまりインフレになる)」のなら、「インフレを沈静化するには生産性を低下」させなきゃならなくなるよ。だってその理屈では「生産性を向上させたら余計インフレになる」からね。でも普通そんなことをするか?あべこべだろ。かつて生産力不足でインフレが起こった国はいくつもあるが、現代の日でだけ生産力不足でデフレが起きてるのかよ。悪いけど全然意味不明なんだけど。あと、生産性を労働生産性と言い換えても全く同じでしょ。海外で住んだりした人ならわかるだろうけど、客を客とも思わない態度がデフォルトのサービス水準に散々遭遇してたりしたら、日へ帰ってきたらほっとするって人が多いだろ。これでどこが「日人労働者の生産性が低い」のかさっぱりわからないんだ。おまけに日名物サービス残業なんかを考えたら、どんだけ「効率的」かわからない*1

    umeten
    umeten 2010/02/24
    「生産性」という言葉の定義の混乱について。これも一種のマジックワードか
  • 非婚化現象について雑感 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/WATERMAN/20100218/1266442253この問題について語るのは面倒くさいのですが、つまりは少子化問題とは非モテ問題であるということです。この手の問題について鋭く切っている論者といえば、社会学者の山田昌弘氏、エコノミストの森永卓郎氏、門倉貴史氏、そして小説家の田透氏くらいでしょうか。少子化問題とは非モテ問題であるという結論は、上記論者の著書を数冊読み、さらにネットにある幾つかのデータを把握すれば必然的に得られる結論です。例えば、日人はコンドームの消費が欧米先進国に比べてもかなり少ないとか、各世代において恋愛経験率が低いという調査結果がある(これらはググれば出てきます)のです。自分も非モテ街道驀進中なので偉そうなことは言えないのですが、逆に自分が体現してしまっているとも言えますね。この問題については確かに森永卓郎氏が以前「恋愛

  • 「現代の帰農論」のバカバカしさ - すなふきんの雑感日記

    メディアで議論を開陳する構造改革な人たちが農林業等への「退歩的な産業シフト」に異議を唱えない(どころか今のところ推進側に立っているような)ところを見ると、日における構造改革運動の質があくまで政治的・イデオロギー的な(ほとんど信仰に近い)もの*1であり、経済学的な根拠に基づくものではないのではないか、ということが強く疑われる。もちろん旧来型の農林業ではなく企業化しろとか国際競争力をつけろとか言ってはいるが、現実問題として「他に投資した場合と比較して利益につながりそうもない比較劣位産業に投資しようとする」民間企業はかなり奇特と言えそうだし、ここでの「競争力」とは国家の競争力=国策的な意味であり、各経済主体からすれば「儲からない判断」を誰がするのかという話である。なので民間のインセンティブによってこうした企てが成功するとは思えない。仕方がないのでここで国家が農林業に介入し保護育成政策(=産業

  • 「脱貧困の経済学」 - すなふきんの雑感日記

    貧困経済学-日はまだ変えられる作者: 飯田泰之, 雨宮処凛出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2009/08/21メディア: 単行(ソフトカバー)Amazon.co.jpで詳細を見る一気に読んだ。エキサイティングで内容充実。ぜひいろんな立場の人に読んで欲しい。特に印象に残った箇所。P36:アメリカの格差拡大はスーパーリッチ層とその他との格差拡大、日は上位層はほとんど変わらず下層の落ち込みが激しい。P47:飲店で人を雇うとき旦那が上場企業社員で家計の足しにするため働く主婦と生活に困ってる独身者、どっちを雇う?たいてい前者。P66:「税金を払いすぎてる」金持ちは年収1000万以上。それ以下はみんな「貧乏人」。P86:当の新自由主義ならば海外企業の参入自由化も求めないと筋が通らないが、日の財界は「金持ちには保守主義を、貧乏人には新自由主義を」というふうに使い分ける。P87:「

  • 現実はこうなんですけど・・・。 - すなふきんの雑感日記

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090615-00000536-san-bus_allある大手の結婚相手紹介サービス業では今年1〜3月期で、20代の登録が前年同期比50%の増加。とくに女性が増えている。公務員の男性限定のお見合いパーティー企画だと、あっという間に女性枠が埋まってしまうらしい。白書では「なぜ若者は結婚しない、できないのか?」と題する分析コラムを掲載。東京の25〜34歳の未婚女性の約7割が年収400万円以上の男性を求める*1一方で、同年代の未婚男性の約8割が“要求基準”に満たないことを紹介し、需給の溝を指摘している。しかし皮肉な話だよなあ。「改革」の結果チャレンジ精神旺盛な社会に生まれ変わるはずが、なぜか結婚相手に求める条件が公務員だったり専業主婦が可能なほどの余裕だったりと、リスク回避的な傾向はむしろ昂進している。どこでどう間違ったんだ

  • 自己責任社会主義国家ニッポン - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/walwal/20090606/1244268015市場経済を信頼せず、弱者にも厳しい日人この前の節で増田氏は、困窮者に安定した生活を始めるきっかけとして、生活保護予算を拡充しよう!という提案を行っています。そして「それだと生活保護予算が際限なく膨張するんじゃないの?」という読者の懸念に対して、「そういった心配はほとんどない」と増田氏は答えます。なぜなら「日人は「自己責任社会主義」とでも言うべき思想を信奉しているからだ」と。その証明を行っているのが、これから紹介する「『自己責任社会主義』が、生活保護の際限なき膨張を防ぐ」という節です。 この調査結果を元に増田氏は以下のように分析します。アメリカで国や政府の支援に対する反感が強いのは、自由競争の市場経済がうまく機能している人が多い(「完全に賛成」と「ほとんど賛成」の合計で70%)からだ。それに比

  • 不可解な日本の世論 - すなふきんの雑感日記

    http://wotan.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-d8c7.html大阪大学の大竹文雄教授が、1年ほど前の週刊東洋経済に寄稿していらっしゃった(面白かったのでとっておいた)のですが、ちょっと要約します++++++++++++++++++++市場競争とセーフティネットという、経済学者が考える標準的な組み合わせは、日人の常識ではないようだ。「貧富の格差が生じるとしても、自由な市場経済で多くの人はより良くなる」という考え方にあなたは賛成するだろうか。PEW研究センターと言う米国の調査機関が2007年に各国で意識調査をしている。 日では49%しか、この質問に賛成していない。米国 70% カナダ 71% スウェーデン 71% イギリス 72% 韓国 72% イタリア 73% 中国 75% スペイン 67% ドイツ 65% フランス 56% ロシア 

  • 「負け組」への屈折した感情 - すなふきんの雑感日記

    拙エントリへのトラックバック。かなり長くなるが引用させていただいた。http://www.webees.jp/keynotes/2009/02/post_25.phpさて、青の国は、日とは正反対の国が集まっている。割と不確定な要素に強く、職場の成績や達成感よりも住環境に関心があり、なるべく競争で負ける人を作らないような国だ。いろいろやてみて失敗したんだったらしょうがないよね、助けてあげよう、ということだ。北欧は海運や貿易に頼っており、男が外に出ている期間が長いので、女性が留守中国を守っている。だから男女の権利が同等なのだと言われているそうだ。この青のグループから「ワークシェアリング」を持ってこようと、雇用側の人たちが提案している。これは相当にアヤシイと考えていいだろう。勝ち組の人たちが、タダで弱者に優しくしてくれるはずなんかないからだ。弱者=怠け者であり、負けたらどうしようという不安感が

  • 国民をバカにするとはこういうことでは? - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/anhedonia/20081223/p1asahi.com(朝日新聞社):若者雇う農山漁村支援 総務省、09年度から - 政治  総務省は19日、都市部に住む若者を雇う地方自治体を支援すると発表した。「地域おこし協力隊員」(仮称)として、来年度から始める。  雇用情勢が厳しいなか、フリーターや仕事のない若者を雇うことで、人口流出が続く農山漁村の定住者を増やすのがねらい。農林業など自然や環境の保護につながる仕事を想定し、若者が3年ほど生活できる賃金に相当する地方交付税を自治体に配分する。自治体に配分する補助金から出すのだったら、若者の財布に入るお金はずっと少なくなるはずだから、ピンハネが鬼のように酷いとか言われる派遣と変わらんし、就業時の身分保証も派遣と大して変わらい。というか、契約期間が1年から最長で3年とは、普通の派遣より酷いのでは?。それに

  • 「パブロフの犬」化した世論 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/anhedonia/20081025/p1昼休み堂のTVが、妊婦さんの死亡のニュースを流していて、それを見ていた会社のおっさんが、「病院が受け入れ拒否するなんて、ひどい!」 みたいなこと言っていて、ああぁ・・・やっぱり、これが世間の多数派なのかと思うと、ちょっと凹む。常勤医師1人と研修医1人のバディを基とすると、まともな休日が全く無いってこと。そんで、今回のようにシフト明けの医師が応援で勤務に就くことが普通となれば、リラックスして睡眠が取れる日すらも無いってことなのに・・・。うーん、正直世間の反応がここまでひどいとは思わなかったが、マスコミ報道にしてもさすがに最近は曲がりなりにも医師不足の件をコメントしているにもかかわらず、何なのこの反応って・・・・。医療機関批判をする人たちはたとえば自分の職場が同じような修羅場と化してもあいも変わらず医者は

    umeten
    umeten 2008/10/26
    そんなもん100年以上前からそうですよ、と。それが「美しい国の美しい国民のあるべき姿」なんですから。
  • 自分で自分の首を絞める国 - すなふきんの雑感日記

    kmizusawaの日記〜我々の社会は「自 殺」という兵 器で人を消していってるのではないか?と思いついた社会や周囲の状況や社会的成功や周りの人からの愛情がどうであろうが超個人的な理由で死を選ぶ人は一定数いると思う。しかしそれが「親に怒られたから死にます」というようなものであっても、その人はそれまでの生活でいっぱいいっぱいになっていたのかもしれないと考えると、一見個人の弱さのせいに見える自 殺も、なんか余裕のない空気のせいもあるかもしれんなー。自 殺のほとんどは自分以外の何かに殺されているのだという話を読んだことがある。「もはや生きてはいけない」と思う気持ちを徐々に育んでいったもの…ってのはあるよなたしかに。「人並み」であるため「幸せ」になるためやるべきことが山のように設定され余裕のない社会、むしろ余裕を許さない社会(息抜きしたら叩くとか)、余裕はある程度資源のある人にしか許されない社会、

  • 府民は何か勘違いしてないか? - すなふきんの雑感日記

    たしかに大赤字の大阪府の財政建て直しは必要だ。このこと自体に異論は無い。しかし、どうもマスコミで紹介される府民の意見など聞いているとなんとなく「他人事」のように思えてならない。というのは、大阪再建のためには公務員の給料減らせとか行政の無駄遣い止めろとか月並みの意見ばかり飛び出すが、肝心の「大阪府民自身の覚悟」についてはほとんど言及されて無いように思うからだ。大阪がこうなった原因についてここで言及するのはやめておくが、ひとつだけ言えそうのはこうなった以上、これほどの事態を解消するためには公務員の給料を減らしたり行政の無駄を減らしたりする「だけ」では到底追いつかなさそう、ということだ。予算の削減による行政サービスの大幅な低下、病院の統廃合によるキャパシティ減少による「たらいまわし」激増の可能性、大幅な増税など、今までにない痛烈な「痛み」なくしては完全な目的達成はできそうもないというのが勝手な感

  • 暴論・「食えない農業」ならやめたらどうよ? - すなふきんの雑感日記

    Munchener Brucke〜農業問題を農民の問題にする消費者エゴMunchener Brucke〜農業問題のエントリーの反応日は先進国の中でも糧自給率が低いのでもっと上げろという意見が左からも右からも多いようで、この問題に関しては同床異夢ではあるが意図せずして奇妙な共闘関係が出来ているようにも思える。いわゆる改革派的とおぼしき人たちにさえ「自給率向上のためには農業の国際競争力の向上が必要でそのためには保護に反対」というタイプの考え方が見られるようだ。しかしなぜそこまでして自給率に拘るのかは比較優位を前提とした経済学的な見方からは疑問を呈せざるを得ない。現代のわが国で多くの材を海外からの輸入に頼っているのはなぜかを考えれば、結局のところ日農業というものが一部を除きすでに完全に比較劣位な産業部門になってしまっていることに由来するのは否めない。かつての繊維産業などは見る影もないが、

  • 戦前の少年犯罪〜昔は良かった論の大嘘・改めて思う - すなふきんの雑感日記

    「戦前の少年犯罪」 管賀江留郎著 築地書館少年犯罪データベースドア2007年10月18日 参照 「少年犯罪データベース」についてはすでにネット上で話題になっていることと思うが、今回「戦前の少年犯罪」というタイトルで書籍化され出版された。巷間流布する「昔は良かった」論に真っ向から立ち向かうある意味「無謀」とも言える取り組みで、ステレオタイプ化された「現代」観に洗脳されたある種の人たちにとっては認知的不協和を惹起しかねないかなりショッキングな内容かもしれない。昔、とくに戦前は少年犯罪も親殺しも子供殺しも今より余程少なく平和な時代だったかのようなイメージが何の根拠もなく垂れ流されているようだが、それが大嘘であることを各種データを調べ上げることにより示そうとする労作である。最近過去の日社会を振り返り懐かしがる、いわゆる「三丁目の夕日」ブームなどの動きがあるが、そんなに「昔が良かった」のかと問われ

  • 悪条件ほど成長するという言説のバカバカしさ〜いちごびびえす経済板のやりとりから - すなふきんの雑感日記

    http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/1130/531/531: 名無しさんの冒険  2007/04/13(Fri) 20:29>リフレ政策をやると構造改革が遅れるとか効果が薄れるみたいな事言ってる人 しかしそれって世の中のコンセンサスじゃないの?日だけじゃなしに世界的にも。人間だってぬるま湯につかってるより適度にしごかれたほうが能力は向上するわけで。素朴な感想だけど。 http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/1130/534/534: ドラエモン  2007/04/13(Fri) 20:55>>531>人間だってぬるま湯につかってるより適度にしごかれたほうが能力は向上するわけで それって確かに思うよね(笑)でも、経済活動の目的って何かな?原始時代の人類は平均寿命20歳台とかで「しごかれて」生き

    umeten
    umeten 2007/04/24
    ※欄>しかしこれって、「起業家や株主、経営者の利益は低く抑えた方が努力する」とか「法人税率を上げれば企業は頑張る」なんて方向には絶対使われない理屈ですよね。 経済自己啓発理論のダブルスタンダード
  • 日本人は格差社会を望んでいたんじゃないの?(笑) - すなふきんの雑感日記

    何度も取り上げる話題で恐縮だが、最近日では「格差」がひとつのキーワードとなり流行語とすらなってしまった。景気が回復してきたとマスコミで報道されてもいまひとつピンと来ない。これは大企業など一部の勝ち組ばかりに恩恵がいってしまって、負け組である自分にはまわって来ないからに違いない、けしからんというわけだ。しかし振り返ってみると、そもそも日は世界で最も成功した社会主義国家であり、一億総中流とも言われたように貧富の差が少ない国である反面、そのために飛びぬけた才能ある人たちを冷遇してきたことや終身雇用制などがあるために経済の活力が損なわれ、その結果日経済が停滞したのだという解釈が支配的になったことから、改革が必要だということになったのではないのだろうか?今の状況が現実にどの程度格差が拡大しているのかとか、構造改革の影響がどの程度格差拡大に寄与しているのかという事実関係の議論は一旦置いておくとし

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