タグ

ブックマーク / naagita.hatenablog.com (7)

  • 小谷野敦「天皇制批判の常識」面白いよ! - ひじる日々

    天皇制批判の常識 (新書y) 作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2010/02/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 84回この商品を含むブログ (13件) を見る 「なぜ天皇制廃止論なのかと言えば、人は生まれによって差別されるべきではない、と考えているからである。」という明快な論理に貫かれた。 この明快な論理によって、天皇をめぐる日論壇の左右を問わぬグダグダぶり、不誠実ぶりが炙り出される。 私は小谷野氏とは「嫌いな知識人」の好み?が合うこともあって、たいへん面白く読んだ。ただ、章立てをもう少し細かく、例えば第一章と第三章はそれぞれ二分割した方がよかったと思う。 以下、内容をざっとたぐっていくと……。 国にとって都合がいいのは適度に左翼な人という事実。 天皇は君主であると同時に宗教でもある。 近代「天皇制」以前に「天皇制」はなかった。近世の日における天皇の認

    小谷野敦「天皇制批判の常識」面白いよ! - ひじる日々
  • 仏陀は再誕しない - ひじる日々

    新宿を歩いていたら、『仏陀再誕』という映画のポスターを見かけました。 この間の総選挙でたくさんの候補者を出して一人の当選者も出さないという離れ業を演じてみせた、某新興宗教のつくった映画のようです。 でも、これっておかしいですよ。 「仏陀(ブッダ)が再誕する」ということはありえない話です。 仏陀は地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・天(欲天+梵天)という輪廻の世界から「解脱(げだつ)」を果たした方です。 ですので、絶対に「再誕」などしません。この世界が何次元構造になっていようが、その一切から完全に解脱している(のりこえている)から仏陀なのです。 乗り越えていないならば、仏陀ではありません。 仏陀が「よっしゃ、またちょっくら生まれてくる」などと言って、この世界に戻ってくることはあり得ません。 また生まれる、再誕する、というならば「菩薩(ぼさつ)」です。 菩薩は仏陀になるために無限の輪廻の中で十波羅蜜(じ

    仏陀は再誕しない - ひじる日々
  • 仏法に「秘密」なし。カルト除けにぴったりの名言(増支部経典より)再掲 - ひじる日々

    今年の1月28日に掲載したエントリを再掲する。誰のためとは言わないが、こういう基原理は何度でも繰り返して周知させないといけないと思う。仏法に「秘密」はない。仏道(修行の道)にも秘密はない。「秘密の教え」を持ちだして人を誘う時点で、仏教ではない。ニセの教えである。以下、再掲載。 ………………………………………… 現代社会には「●●聖人から秘密に伝えられた法門」とか「秘密裏に守られてきた奥義」といった代物を持ち出して、無知な人々を洗脳しようとするカルト宗教が跳梁跋扈している。残念なことにそういう連中が仏教を名乗っているケースも少なくない。 彼らは「秘密の教えの伝授」と称して、人々を閉鎖した環境に誘い込み、マインドコントロールを施して大金を巻き上げる。家族や友人関係をメチャクチャに破壊する。「秘密の教え」という宣伝文句は、詐欺・恐喝・暴行など、卑劣な犯罪の温床となっている。 お釈迦さまは「隠さ

    仏法に「秘密」なし。カルト除けにぴったりの名言(増支部経典より)再掲 - ひじる日々
  • 『まんまんちゃん、あん。』が描いた日本仏教問題の最深部 - ひじる日々

    寺よ、変われ (岩波新書) 作者: 高橋卓志出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/05/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見る 高橋卓志『寺よ、変われ』を読んだ。著者は長野県松市浅間温泉にある神宮寺(臨済宗妙心寺派)の住職。地域社会を巻き込みながら、多角的なアプローチで現代における新しい寺の姿を提示し続けている僧侶である。 日の寺は、いまやに死にかけている。形骸化した葬儀・法事のあり方を改めるだけでなく、さまざまな「苦」を抱えて生きる人々を支える拠点となるべきではないか。「いのち」と向き合って幅広い社会活動や文化行事を重ね、地域の高齢者福祉の場づくりにも努めてきた僧侶が、その実践を語り、コンビニの倍、八万余もある寺の変革を訴える。(の扉より) 上田紀行の『がんばれ仏教!asin:4140910046』でも大きく取り上げられ

    『まんまんちゃん、あん。』が描いた日本仏教問題の最深部 - ひじる日々
    umeten
    umeten 2009/07/25
    「別に仏教に興味ないけど寺の長男に生まれたから仕方がない」というメンタリティを共有することで現在の日本仏教は成り立っています。「寺庭」の読み方は「じてい」ね。女は庭掃除でもしてろっていうストレートさw
  • アメリカ下院の仏教徒議員(オバマ就任演説における「仏教スルー」を嘆く) - ひじる日々

    辛口の政治評論家でさえ感嘆した。オバマ大統領が就任式で見せた、「宗教と政治」の料理の仕方はあまりにも鮮やかだった。 という書き出しで始まる石紀美子氏の記事、オバマの見事な宗教対策  JBpress(日ビジネスプレス)が面白い。記事のポイントは、 1月18日の記念イベントから20日の大統領就任式まで、以下の3人の宗教家が公式に祈りを捧げた。 リック・ウォーレン牧師(キリスト教福音派) ジーン・ロビンソン主教(米国聖公会) ジョセフ・ローリー牧師(統一メソジスト教会) 非常に乱暴なくくり方をすると「極右」と「ゲイ」と「黒人」の宗教家が祈祷に選ばれたことになる。特にウォーレン牧師とロビンソン主教の人選は賛否両論で、大きな論争を巻き起こした。 この人選の妙についての解説にあるのだが、3ページ目において、オバマが就任式演説で仕掛けたサプライズ(アメリカ人にとっては)が明かされる。 そして極めつけは

    アメリカ下院の仏教徒議員(オバマ就任演説における「仏教スルー」を嘆く) - ひじる日々
  • 仏教徒人口に見る「統計」の怪しさ - ひじる日々

    きのうの日記、2009-02-07 アメリカ下院の仏教徒議員(オバマ就任演説における「仏教スルー」を嘆く)のブックマークのなかで、 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9460.html 素直に多い順では? てかこの分布で2%の仏教を取り上げる方が異常な気はする。 というコメントを戴いた。なるほどリンク先のグラフ「世界各国の宗教(2000年)」を見る限り、そのような感想をもたれても仕方はない。しかしこのグラフにはちょっと問題がある。 「世界各国の宗教(2000年)」ではアジアで仏教徒人口の多いタイ(63,884,000人)・ミャンマー(48,798,000人)・スリランカ(19,299,000人)がすっぽり抜けている。すべての国を網羅するかわりにいくつかの国を抽出する場合は、宗教構成が特徴的なケースを選んで載せるべきで、仏教徒人口が約95%のタイ、約89%のミャン

    仏教徒人口に見る「統計」の怪しさ - ひじる日々
    umeten
    umeten 2009/02/08
    ↓ それこそ日本なんて>宗教的実践を伴わない自称仏教徒 ばっかりじゃないですか・・・/ちなみに僕は興味本位で加行と伝法伝戒受けましたけど、いま金払ってないから僧籍は切れてんだろうなぁ
  • 「三毒」をめぐる混乱 勝間本より役立つ?怒りの分析 - ひじる日々

    日経ビジネスのNBonline Associeで連載されている、勝間和代のニュースな仕事術の最新エントリ、 第8回 2008年「起きていることはすべて正しい」と捉え、自分の力で将来を切り拓こう! には、彼女の持論である「三毒追放」が説かれている。 世界経済が危機を迎えて生活不安が広がるなか、彼女は座右の銘たる「起きていることはすべて正しい」という認識で現状を受け止めよと勧める。客観情勢を悲観しても何一つ変わらないから、自分たちの「ライフスタイルを見直し」して、「どうしたらより長期継続的な社会を作れるかを考えた方が建設的」であり、具体的な解決策として、一人ひとりが「ワークライフバランスを実現するための『生産性の向上』」に努めることで、日の社会も好循環を始めると述べる。そのために最も大切なのは、メンタル面の強さだとして、以下の「4つの技術」を推奨する。 (1) 潜在意識を120%活用する (

    「三毒」をめぐる混乱 勝間本より役立つ?怒りの分析 - ひじる日々
    umeten
    umeten 2008/12/27
    >繰り返すが「妬む・怒る・愚痴る」を「仏教の三毒」とするのは完全に間違っている。彼女があと二つの「貪り(貪)」と「無知(痴)」についてどう考えているかも、よく分らない。
  • 1