乗り物酔いを防ぐための民間療法といえば、「前方の景色を見るようにし、横の流れる景色はなるべく見ない」「ガムをかむ」「アメをなめる」「梅干しや酢昆布などのおやつを食べる」「歌を歌う」「食べすぎない」「空腹にしすぎない」「ストレッチをしてから乗る」などがあります。 これらの対策が効くこともありますが、そもそも医学的な根拠があって効いているのか、あるいは偶然や気休めなのか、本当のところが分かりません。そこで乗り物酔いについての研究を長年行っている「野田耳鼻咽喉科」の野田哲哉先生に話を伺いました。 取材協力:野田哲哉先生 野田耳鼻咽喉科 院長 日本耳鼻咽喉科学会専門医 医学博士 乗り物酔い研究室(野田耳鼻咽喉科内) 「前方の景色を見る」は有効 野田先生によれば、乗り物酔い防止の民間療法のうち、「前方の景色を見るようにし、横の流れる景色はなるべく見ない」については、正しいといえるのだそうです。 野田