第2次大戦前に軍事同盟を結んでいた日本とドイツ、イタリアは、戦争により物資や人員の交流が困難になりました。そこで白羽の矢が立ったのがイタリア潜水艦。遠路日本まで来た2隻は、最後には日本海軍の潜水艦に国籍変更しました。 日独で始まった潜水艦による一大輸送計画 第2次世界大戦で軍事同盟を結び、ともに戦った日本とドイツ、イタリアの3か国。ただ、陸路でつながっていたドイツとイタリアの行き来はともかく、日本だけは海洋で隔てられており、なおかつ直線距離でも約1万kmも離れていたことから、アメリカやイギリスを始めとした連合軍の海上封鎖が強まると、物資輸送や人員の交流が困難になりました。 そこで、水中にもぐって敵の目を欺くことが可能な潜水艦が、その任務を受け持つようになりました。しかし、ヨーロッパから遠路はるばる日本までたどり着いたのは、2隻のイタリア潜水艦だけでした。これら来日したイタリア潜水艦も、戦争