【ワシントン=望月洋嗣】米CNNによると、クレジットカード大手のビザやマスターカードのウェブサイトが8日、サイバー攻撃を受け、一時的に利用できなくなった。両カードは、約25万件の米外交公電を順次公開しているウィキリークス(WL)との取引停止を発表しており、WLの支持者らが集中的に攻撃を仕掛けたとみられる。 WLは個人からの寄付を受け付けるためにビザやマスターカードを利用しているが、公電の公開に対する欧米各国政府の批判が高まるなか、両社はWLとの取引停止に踏み切った。これに対し、WLの支持者が、ツイッターなどで両社のサイトへの攻撃を呼びかけていたという。 CNNによると、WLによる利用を拒否した米ネット決済サービス「ペイパル」や、WL編集長のアサンジュ容疑者の口座を閉鎖したスイス郵政公社のサイトも攻撃され、利用に支障が出たという。