6日朝発生したNTTドコモの携帯電話の通信障害は、172万台分の情報を管理する装置の故障によるもので、3000件を超える苦情や問い合わせが寄せられた。番号継続制の仕組みの問題から他社の端末にも障害が広がり、異例の事態になった。 故障したのは、電話番号などの加入者情報の確認を行うサービス制御局の装置の一部。ドコモによると、この装置がこれほど大規模な障害を起こした例は過去にないという。 携帯電話から発信する場合、まず無線基地局を通じて交換局に接続する。交換局は、制御局に発信者の番号契約が有効であるかなどの情報を問い合わせ、制御局が確認したうえで、着信側の交換局への接続許可を出す。これを受けて、着信側の交換局が受信者の情報を制御局に問い合わせ、許可を得れば端末につないで通話ができるようになる。 ところが、この日は関東甲信越の店舗で契約された約2454万台の約7%に当たる172万台分を管理する装置