総務省が携帯電話事業者に新たに割り当てる良質な電波の周波数帯「プラチナバンド」をめぐり、携帯電話4社が争奪戦を繰り広げている。動画など大量のデータをやりとりするスマートフォン(多機能携帯電話)の普及で回線が混雑する中、プラチナバンドの獲得で競争を優位に進める狙い。特にプラチナバンドを持たないソフトバンクモバイルとイー・アクセスは強い意欲を示している。 総務省は、プラチナバンドのうち、900メガヘルツ帯を来年春をめどに1社(来年7月に利用開始)、700メガヘルツ帯を来年後半にも2社(15年までに利用開始)に割り当てる方針。NTTドコモとKDDI(au)は既に800メガヘルツ帯のプラチナバンドを保有しているが、携帯4社すべてが今月上旬までに総務省に獲得の意向を示しており、1社が割り当てられないことになる。 なかでも早期に利用できる900メガヘルツ帯の獲得で火花を散らしているのがソフトバンクとイ