交際相手のいない未婚者が男性で7割、女性は6割に上ることが国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。 5年前に比べて男女とも10ポイント近い伸びである。こうした流れが今後も続いたのでは、未婚・晩婚化がさらに進み、少子化が一段と加速しよう。極めて深刻な事態だと認識しなければならない。 さらに心配なのは、交際自体を望んでいない人が未婚男性の約30%、女性の約25%に上ることだ。別の内閣府調査では、恋人が欲しいと思わない人の半数近くが「恋愛が面倒」と答えている。 安倍晋三政権は結婚や出産に対する国民の願いがかなった場合の「国民希望出生率1・8」を実現する目標を掲げている。良縁に恵まれないうちに、交際自体に消極的になっている人が増えているということだろう。 政府は「待機児童ゼロ」など子育て支援策に取り組んでいる。それも結婚する人が増えてのことである。子育て支援と同様に結婚支援も強力に推進すると