不正採点で土台揺らぐ ソルトレークシティー五輪フィギュアスケート・ペアの表彰式で金メダルを首から下げて笑顔を見せるカナダのジェイミー・サレー(右前列)、デービッド・ペルティエ(右後列)と、ロシアのエレーナ・ベレズナヤ(左前列)、アントン・シハルリゼ=2002年2月17日、米ソルトレークシティー【AFP時事】 技術と芸術をジャッジによる採点で競うフィギュアスケートは客観性が常に問われてきた。2002年2月、ソルトレークシティー五輪のペア・フリーで不正採点が発覚し、競技スポーツとしての土台は揺らいだ。これを機に国際スケート連盟(ISU)は技術点と芸術点をそれぞれ6点満点で評価して順位を決めていた旧採点方式を廃止。技術点はジャンプやスピン、ステップの各要素に基礎点を設けて質も評価し、演技構成点は5項目を各10点満点で評価する新方式を導入した。 世界のフィギュアスケートの潮流をあえて日本の元号で区