JR札幌駅南口の再開発ビル(札幌市中央区)建設に伴い、9月30日で閉鎖された札幌駅バスターミナルに代わる仮設バス停留所の利用が1日、始まった。停留所は駅前周辺に分散しており、場所が分からず迷う人もいた。仮設停留所はビルが完成する2028年度まで使われる。 移転先の停留所は、高速バスが日本生命札幌ビル(北3西4)周辺、じょうてつバスがホクレンビル(北4西1)周辺など、行き先や会社別に計18カ所に及ぶ。1日はバス会社の社員らが停留所周辺に立ち、乗客らの列の整理や場所の説明に追われた。 札幌市の中雅子さん(67)は東京から訪れた友人4人と一緒に定山渓温泉(札幌市南区)を訪れるため、じょうてつバスに乗ろうとしたが、5分ほど迷い、1分差で乗り遅れた。「次のバスが1時間後だが、ベンチもなく待てない。喫茶店で時間をつぶそうと思います」と困惑していた。