2015年5月16日のブックマーク (1件)

  • Listening:<水説>脱「経済学の貧困」=中村秀明 | 毎日新聞

    経済学者ケインズには女性の弟子がいた。ジョーン・ロビンソンという。 「人々が経済学を学ぶ目的は、経済のさまざまな問題について出来合いの答えを得るためではなく、どうしたら経済学者にだまされないかを知るためである」との名言を残している。 その名を先月、日記者クラブの会見で聞いた。立命館大学国際関係学部の高橋伸彰教授が、現在の格差問題などの背景について「経済学貧困」と分析し、取り上げた。 彼女は1971年、米国での学会講演で「経済学の第2の危機」を警告した。 第1の危機は自由放任主義が招いたが、ケインズの説く「政府の関与で完全雇用を目指す道」が解決した。それから40年後の第2の危機とは、成長が続いて雇用が増えても、貧困や格差などの矛盾がなくならない状況を指す。新しい対処法を考えないと、世界はよくならないとの訴えに、聴衆は総立ちの拍手で共感を示したという。 だが、経済学者は40年間、この警告に

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