漫画家 ちばてつやさん(76歳、終戦当時6歳) 漫画『あしたのジョー』を描いた、ちばてつやさん。6歳の時に旧満州で終戦を迎え、その後の混乱で命の危険にさらされました。人間を信じるというちばさんの漫画の根源には、その時の体験がありました。 左から3人目がちばてつやさん 「私はね、生まれてすぐにね、本当にね、赤ちゃんのうちに向こうに、大陸に渡っちゃった、ハッと気が付いたらもう朝鮮半島にいたんです。それからしばらくしたら中国大陸の奉天、旧奉天だから今の瀋陽ですね。そこの(日本)人たちはね、いつもね、懐かしそうに『内地、内地』って言うんですよ。『内地って何』って母親に聞いたら、『内地って言うのはおばあちゃんがいるところだよ』。よく分からない。『おばあちゃんがいるところってどこなの?』『お前が生まれたとこだよ』『どこにあるの?』『日本っていう国だよ』って。そこで初めて日本って国(の名前)が出ましたけ