――楽天技術研究所のミッションについてお聞かせください。 楽天技術研究所のミッションは,研究開発によって競争力を生み出すことができる技術やライブラリー,フレームワークを作ることがミッションです。私たちはそれを「エンジン」と呼んでいます。現在は10名ほどの研究員でエンジンを作っていますが,ニーズへの個別対応であったり,思いつきで行っていては,結局バラバラになってしまいます。そこで,インターネットの発展の方向性に沿って,楽天は何をしなければいけないのかといったテーマを切り出しているのです。 ――楽天技術研究所の特徴はどういったところでしょうか。 私は前職で先端技術を企業に導入するコンサルティングを経験したのですが,研究開発とビジネスの間の大きな溝を感じていました。研究者が面白い研究を発表しても,企業の人間は「何の役に立つのか,お金にならない」と考えています。本当は要素をうまく抽出すればビジネス
ダグラス・エンゲルバート 私のヒーローは、ダグラス・エンゲルバートである。彼が存在しなかったら、自分自身も存在しなかっただろうと思うほど、自分にとってかけがえのないヒーローなのである。 伝説的デモンストレーション 1968年、米国サンフランシスコで開催された国際会議FJCCで、彼は「NLS」という画期的なオフィス情報システムのデモを披露した。現在我々が日常的に利用しているハイパーテキストやアウトラインプロセッサー、マルチウィンドウ、グループウェア、そしてマウスなど、モダンコンピューティングの基礎となる数々の発明を40年も前に生み出し、実際に稼働するシステムを聴衆の前で実演して見せたのである。 このデモの聴衆の中に、パーソナルコンピューターの父と言われるアラン・ケイがおり、強いインスピレーションを受けたというのはあまりにも有名なエピソードだろう。 ダグラス・エンゲルバートの偉業は、コンピュー
常識破り、型破りの発想をもったクレイジーエンジニアを紹介する第9回は、石井裕マサチューセッツ工科大学(MIT)教授を紹介する。直接手でデジタル情報に触って操作できるインターフェース研究で世界をあっと言わせた「タンジブル・ユーザーインターフェース」はいかにして生まれたのだろうか。 アメリカのMITといえば、約60人のノーベル賞受賞者を輩出してきた世界トップクラスの研究実績を誇る。ここで10年以上にわたって教授を務めてきた日本人がいる。石井裕氏だ。所属するメディアラボは、パソコンの父として知られるアラン・ケイの言葉「未来を予言するベストの方法は、自らが未来を作り出すこと」をスローガンに、メディアテクノロジーのもたらす未来を描き出す研究を続けてきた。約30人の教授陣には、人工知能の権威であるマービン・ミンスキー氏ら、各分野を代表する研究者が名を連ねる。95年から教鞭を執り始めた石井氏は、その革新
楽天は3月27日、今後の同社における技術開発の拠点を担う「楽天技術研究所」について、メディアとしてはCNET Japnの取材に初めて応じ、その現状と構想を明らかにした。 ヤフーも3月26日、同様の趣旨で立ち上げる予定の研究所について発表している。 今後のネットサービスの主力を担うと目されるWeb 2.0関連などの技術について、出遅れているとの見方が多い両社。その一方の楽天は、同研究所についてどのような狙いと戦略を定めているのか──。楽天技術研究所代表の森正弥氏に聞いた。 --まず森さんと楽天技術研究所の接点から教えて下さい。 楽天の入社は2006年9月です。それまではアクセンチュアに8年程度在籍し、大企業のIT活用戦略の取りまとめなどの仕事をしていました。 最後の2年間でアクセンチュア関連の研究所にかかわる仕事をしており、その中で「自分が研究所を作るのならこういうものを作りたい」というビジ
何か刺激的な表題ですけど、基本的なところというか、金融を生業としている人でも結構ベーシックなところの理解が共有できていないことが分かったので。 もちろん、私も経済学そのものを体系的に深く学んでいたわけでもなく、読書や業務の中できっとこういうことなのだろうという経験則を当てはめながら理解しているので人のことを言えた義理でもないが… ただ、社会保障論とかで紐解かれる一般的な経済思想が分かっていればそれほど理解が困難な世界でもないし、(あまり理系文系で分けるのは好きな論法ではないが)数理的なモデル論を知らなくてもある程度の政治的分配について見識があればそれほど齟齬が起きるような話でもなかったろうと思う。 「私自身は保守主義者ではあるけれども、グローバリストではない」という姿勢に質問というか批判されましたが、その国や地域に自律的な経済システムが存在しているなかで、フリードマン流の自由貿易原理主義の
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