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2012年12月25日のブックマーク (5件)

  • 時枝文法を三上章は何う見たか

    「詞」と「辭」/「獨立語」と「半獨立語」 三上文法は、日語の單語を分類するのに、活用の有無を上位の基準とせず、獨立語か半獨立語かを基準とする、一風變つた文法である。三上氏の發言に關らず、三上文法が時枝文法の「詞」と「辭」との辨別を念頭に置いて、その問題點を乘越える事を目標にして成立してゐる事は、否定出來ない。 三上章氏は『現代語法序説』(刀江書院)で以下のやうに述べてゐる。例によつて表記は正字正かなに改めた。 西洋文法ではセンテンスを構成する要素を二大別して、、觀念内容を持つ意義素S(Semanteme)と、觀念と觀念との關係を表す形態素M(morpheme)としてゐる。初から品詞分けのために立てた區別なのかどうか知らないが、品詞分けにも關係してくる區別である。屈折語ではSだけが單語をなすことは少く、次のやうな二種類の形式になる。 S+M 名詞、形容詞、動詞など M 前置詞、接續詞、冠詞

  • ライトノベルはタイトルが三上章っぽい

    ライトノベルと呼ばれる文学ジャンルがある。砕けた文体で書かれた若者向けの娯楽小説のことだ。 そのタイトルが面白い。 『僕は友達が少ない』 『僕の妹は漢字が読める』 『彼女はつっこまれるのが好き!』 『だから僕は、Hができない。』 『桐野くんには彼女がいない!?』 『吾輩はである』じゃあるまいし、文をそのままタイトルにしているというだけでなかなかユニークだが、それよりなによりこの構文である。国語学でいう「ハガ構文」、またの名を「象は鼻が長い構文」だ。(当の意味でのハガ構文は「僕は友達が少ない」だけだけど)。 かつて英語では「私は何も知らない」と言うとき、"I don't know nothing." のように二つ否定語を使ったという。これは「二重否定」と呼ばれている。 ところが、昔の文法家は、これに無理やり論理学の概念を当てはめ「否定の否定なら肯定のはずだ」と言って、この使い方は誤りであ

  • 神奈川県立川崎図書館はどのように社史を集めているか?

    神奈川県立川崎図書館が、社史コレクションの使い方や楽しさなどを知らせる情報誌「社楽」の第11号のなかで、同館が社史をどのように集めているかを紹介しています。5つの方法を挙げ、「社史は多少ずうずうしくないと集まらない」と述べています。 社楽第11号(2012/12) http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/materials/sharaku11.pdf 社楽(神奈川県立川崎図書館) http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/kawasaki/materials/sharaku.htm 参考: 日の社史をテーマにしたオープンアクセス誌“Shashi: the Journal of Japanese Business and Company History”が創刊 http://current.ndl.go.jp/node

    神奈川県立川崎図書館はどのように社史を集めているか?
  • エコノミック レポート(2012年12月25日 円高修正は続く~「経済再生を阻んでいるのは日銀」という確信~)/マネックス証券

    円高修正が続いている、昨日(12月24日)の海外市場は薄商いの中で動意が乏しかったが、為替市場でドル円は一時85円台目前、2011年4月以来の水準まで円安が進んだ。昨日日経新聞が、「物価目標 来月見送りなら 日銀法を改正」と報じたことが、円安の材料になった。 もっとも、この報道のもとになったフジテレビの番組における安倍総裁の発言については、特に目新しいことには言及していなかった。安倍総裁は、既に、「物価目標2%」を日銀に要請、そして、従来から「(米FRB同様、日銀にも)雇用についても責任を持ってもらう」と明言している。 つまり、金融緩和の強化で脱デフレを図ることを最重要視する、これまでの考えが改めて表明されただけに過ぎない。もともと80円台前半は日経済にとって円高過ぎる水準であったため、「金融緩和強化・早期脱デフレ」への期待を強める発言で、円高修正が続いているということである。 な

  • SYNODOS JOURNAL : 『ブラック企業』著者、今野晴貴氏に聞く ―― ブラック企業 〜 この、とんでもない妖怪に立ち向かうために

    2012/12/259:0 『ブラック企業』著者、今野晴貴氏に聞く ―― ブラック企業 〜 この、とんでもない妖怪に立ち向かうために 超大手衣料品メーカX社。「グローバル展開」を売りにし、就活生からも人気が高い。内定者にも有名大学出身者が集まる。そんな優良企業に内定を決め、就活エリートとなったAさん。希望に胸を躍らせ入社してみると、そこに待っていたのは不条理な研修と過酷な労働環境であった。残業続きで寝不足の彼女は、遅刻することを避けるために床で寝る日々。とうとう精神疾患に陥り退社することになる……。 若者の心身が擦り切れるまで労働させ、働けなくなると使い捨てる「ブラック企業」。就活難を乗り越えても、さらなる困難が若者を待ち受けている。そんなブラック企業が蔓延る日社会に、警鐘をならす人物がいる。 NPO法人POSSEを立ち上げ、1000件以上の労働相談に関わる今野晴貴氏。今年11月に「ブラ