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ブックマーク / blog.livedoor.jp/hosoyayuichi (11)

  • 政府の閣議決定について:補足 : 細谷雄一の研究室から

    2014年07月05日 政府の閣議決定について:補足 パリから帰国しました。二つの会議で講演をしてきて、建設的なディスカッションを楽しんできました。ちょうど今の時期のパリは、バカンス前で皆さんとても機嫌が良く、さらにはフランスがW杯でグループリーグを突破したので、天気が良かったとのあわせて、町中の雰囲気が明るかったです。先ほどの試合で、フランスがドイツに負けたようですが、その前に帰ってきて幸いでした。はたして、ちょっと雰囲気が悪くなっているのでしょうか。 それにしても、先日投稿したブログのエントリーが、驚くほど多くの方に読んで頂いているようで、自分でも驚いております。いつもは、一日あたりで100名ほどのアクセスなのですが、なんと昨日は4万3千アクセス。驚異的です。私のイギリス外交史についての研究書もこれぐらい売れてくれれば、出版社の方も喜んで頂けるのですが。なかなかそうもいきません。 海外

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  • 集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定 : 細谷雄一の研究室から

    2014年07月02日 集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定 7月1日、昨日になりますが(私はパリにいるのでまだ7月1日です)、安倍晋三政権で集団的自衛権の行使容認をめぐる閣議決定がありました。2006年に第一次安倍政権が成立してから実に8年が経っています。私は、2013年9月から、安保法制懇のメンバーに入りまして、今年の5月15日に安倍総理に提出された報告書作成にも多少は安保法制懇有識者委員としては関係しておりますし、報告書提出の際にも首相官邸で安倍総理の近くに座ってその重要な場面に居合わせることができました。 この問題をめぐるマスコミの報道、反対デモ、批判キャンペーンを見ていて、少々落胆しております。あまりにも、誤解が多く、あまりにも表層的な議論が多いからです。昨年11月には、特定秘密保護法案が成立しました。その際にも同様の誤解に基づく反対キャンペーンがあって、うんざりしました。特定

    集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定 : 細谷雄一の研究室から
  • 鳩山政権の終わり : 細谷雄一の研究室から

    2010年04月16日 鳩山政権の終わり 冒頭の写真は、先週ブリュッセルに行った時に、夕暮れにグラン・プラスで撮ったものです。美しい建物とライトアップですね。 13日と14日の二日間、フランスの代表的なシンクタンク、IFRIで日の防衛政策に関するシンポジウムがありました。日からは村田晃嗣先生や篠田英?先生、吉崎知典先生をはじめ大勢の優秀なかたがたがいらっしゃり、またアメリカからラルフ・コッサ先生、イギリスからはグレン・フック先生がいらっしゃりました。フランスは、IFRIの研究者の方と、国防省の方が大半でした。二日間ありましたので、コーヒーブレイクや昼時に、色々な方とお話しできてとても楽しかったです。セッション自体も、面白いものが多かったです。やはり、日の防衛政策の専門家の量や質は、アングロサクソン圏とりわけアメリカと大陸ヨーロッパ諸国では、かなり差がありますね。これは、アメリカが日

    鳩山政権の終わり : 細谷雄一の研究室から
  • 二つのシンポジウム : 細谷雄一の研究室から

    undercurrent
    undercurrent 2010/01/31
    「日本の歴史学は、学界における細部への拘りと、民間の出版市場での歴史小説の支配的地位とイデオロギー的な読み物の支配的地位が、どうも真剣な歴史研究の深化につながっていきません。」
  • トリコロール : 細谷雄一の研究室から

    2009年12月09日 トリコロール 今まで何度かコメントをした外交誌廃刊問題については、先日の岡田外相の記者会見で、存続の方向で検討したいと言及しておりました。記者会見の発言自体、きわめて常識的で、バランス感覚があり、賢明なご判断と感じております。 それにしても、外相が岡田克也さんであったのは、今の民主党政権の混迷する外交を考える大きな安心材料です。岡田外相とは就任前に何度かお会いして直接お話しをおうかがいする機会がありましたが、とても真摯で堅実な方だという印象がありました。東大法学部では三谷太一郎先生の演習もとられ、幅広く日政治外交史のを読んでおられます。また現政権では、沖縄担当で前原誠司国交相が入閣され、また長島昭久さんが防衛副大臣になっておられるのも、当に心強い限りです。このお二人とは、『中央公論』と『三田評論』でそれぞれ座談会をご一緒させていただきましたが、人間的にとても魅

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  • 外交の崩壊 : 細谷雄一の研究室から

    2009年12月03日 外交の崩壊 2年前に『外交 −多文明時代の対話と交渉』を刊行した際に、私がもっとも力を入れて論じたことの一つは、「はじめに」でも書きましたとおり、「ニコルソンが『外交』を書いてから七十年間で、外交はどのように変化したのか」を論じることでした。そしてそれに対する私の答えは、「旧外交」から「新外交」へと変容し、世論や国民の外交理解が、現代の民主主義国にとって死活的に重要になった、ということです。ですので、以下のようにも記しています。 「国際社会における情報収集は、外交官によって独占的に行われるのではなく、NGOや民間企業、一般市民など多様な主体によって多面的に行われるようになったのである。それは外交を衰退させたのではなく、むしろ外交を強化し、豊にしたと言うべきであろう。」(169ページ) つまりは、現代の民主的な外交の時代には、職業外交官に加えて、一般市民もまた外交を理

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  • 大統領誕生 : 細谷雄一の研究室から

    2009年11月22日 大統領誕生 12月1日、リスボン条約の発効に伴い、EUの「大統領」、いわゆる欧州理事会常任議長が誕生します。それにともない、EU「外相」も誕生。この人事が誰になるのか、ここパリでも大変に注目されていました。 つい最近まで、その筆頭候補として先頭を走っていたのはトニー・ブレア。「ブレア大統領」誕生なるか、と楽しみにしていたのでが、ゴール目前で失速しました。その最大の理由は、ドイツのメルケル首相です。 フランスのサルコジ大統領は、それまでブレアを高く評価していましたし、EUがアメリカ中国と並ぶ世界的パワーとして台頭するために、かなり有名な人物を選ぶことを好んでいました。あとは、ドイツさえそれに合意すれば、という目前まで行ったのですが、それにストップをかけたのがメルケル首相です。なぜか? フランスやイギリスの新聞を読んでいると、大きく三つの理由があるようです。第一。これ

    大統領誕生 : 細谷雄一の研究室から
  • 二つ目の授業 : 細谷雄一の研究室から

  • アメリカと日本 : 細谷雄一の研究室から

    2009年03月25日 アメリカと日 WBCで日の優勝。自宅のケーブルテレビで、テレビにかじりつき試合を眺めていました。アメリカの新聞やテレビのサイトなどが報じるように、決勝にふさわしい質の高い試合で、とにかく試合自体を楽しみました。サッカーもそうですが、質の高い試合はそれ自体で優れた価値を持つものなのでしょうね。 翌朝の「ニューヨークタイムズ」紙のスポーツ面では、その前日の準決勝の日アメリカの試合について、詳しく評論が載っていました。これがなかなか考えさせることの多い、よい記事でした。ベースボールの母国、アメリカとしては、それなりに気合いを入れてのぞんだ今大会で、決勝に進めなかったことは大きなショックだったようですが、それ以上にショックだったのは、日韓国のプレーの質の高さだったようです。負けるべくして負けた、というのがその評価でした。 それでは何が違うのか。その記事によれば、

    undercurrent
    undercurrent 2009/03/26
    「アメリカ国内の新聞などを見ていて、アメリカ人自身が、そのような日本の「基本を大切にする」姿勢を評価するのを読み、私自身が少々驚いたというのが本当のところです。」
  • 論壇誌の運命 : 細谷雄一の研究室から

    2009年03月04日 論壇誌の運命 文藝春秋社の『諸君!』が廃刊というニュースが、朝日新聞を始め各メディアを通じて流れました。出版不況に金融不況が重なり、書籍・雑誌の売れ行き低迷と広告収入の減退が合わさり、出版社にとっては実につらい毎日となっているのかもしれません。昨年の『論座』および『現代』休刊に続き、主要月刊誌がなくなるのは寂しいですね。 『諸君!』には一度だけ、村田晃嗣先生との対談というかたちで誌面に登場したことがあります。忙しい村田先生が東京にいらっしゃる際に、東京駅前の八重洲富士屋ホテルで一室を借りての対談。対談時に写真を撮ると言うことで雑談をしながらお弁当をべて、それからトイレに行って汗ばんだシャツの襟を正し乱れた髪をとかして部屋に戻ると、カメラマンが部屋を出て行くところでした。おや?と思うと、なんとお弁当をべながらの雑談時にすでに写真を撮ったとのこと。遅い時間になってい

    論壇誌の運命 : 細谷雄一の研究室から
  • ニューヨークタイムズの迷走 : 細谷雄一の研究室から

    2009年01月18日 ニューヨークタイムズの迷走 前にも書いたことがあると思いますが、アメリカに来てニューヨークタイムズを定期購読しております。毎日いろいろな紙面を読むことで、気がつかなかったことに気がついたりして、いい勉強になります。ニューヨークタイムズといえば、アメリカを代表する左派リベラル紙であり、独特な視点の偏りもあるわけですが、それでもアメリカの東海岸の知識人がよく読む新聞として、そのような人たちがどのようにアメリカや世界を見ているかが、くっきりと浮かび上がってくるように見えてきて、面白いと思って読んでいます。 なかなか良質な記事やコラムも多く、また読み応えのある特集や書評も多く、さすが!とうなるときも数多くあります。また、左派リベラルに偏りすぎ、という批判を気にしてか、ネオコンの中心的人物の1人であるウィリアム・クリストルをコラムニストに迎え入れ、彼が毎週辛辣でなかなか味のあ

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