『風が吹けば桶屋が儲かる』理論のようにも聞こえますが、そこにはこんなカラクリが。 著作権についての議論で必ずやり玉にあがるJASRACですが、実は2001年に施行された「著作権等管理事業法」によって、音楽についていえばJASRAC以外にも13団体が著作権管理事業を行っています。JASRACはこの事を何かと引き合いに出して「決して独占しているわけではない。著作者が自由に選択できるんですよ」と声高に言っているが、ほとんどの人がそういう認識を持っていないし、実質ほぼ独占状態のままです。 まず、どのくらいの独占状態なのかファクトを見てみましょう。 著作権管理については、1939年の「著作権に関する仲介業務に関する法律:仲介業務法」の施行がそもそもの始まりです。これは、参入規制として文化庁長官の認可が必要だったため、一業種一団体となり、音楽業界ではJASRACしか管理団体は存在しなかったわけです。