やりたいことができればそれでよい 改めて考えてみましょう。情報システムの利用者が望むことは何でしょうか。最も望むのは「やりたいことをやりたい時にいつでもできる」ことです。言い換えれば、インシデントが発生しないということです。一方、最も望んでいないことは「やりたいと思った時に限って使えない」ことでしょう。双方の間には、以下のようにいくつかの段階があります。 この中には、重要なことが2つ潜んでいます。1つ目は、利用者にとって最も理想的なのはインシデントがまったく発生しないということです。2つ目は、その次の段階である、インシデントが発生しても即座に復帰できるということです。例えば、ルータの調子が悪い場合、ルータの電源を入れ直せば1分で元通りに戻ることが分かっていれば、インシデントは1分で復帰できることになります。アプリケーションの使い方が分からない場合、すぐに調べられたり、誰に聞けばいいか把握し
![インシデント管理=障害対応という誤解](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e51372d18138e90ed2c8d95d693065718b5e361/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_enterprise.gif)