金融危機以来の財政難に悩むハーバード大学で、また1つ頭の痛い問題が発生しました。大胆な経歴詐称を行った受験生を見抜けずに入学を許可したばかりか、多額の奨学金も支払っていたというので、ニューイングランド地方はもとより、アメリカの東北部ではこの事件が大々的に報じられています。逮捕されたのは、アダム・ウィーラーという23歳の学生で、ウソで塗り固めた願書を使って、ハーバードに転入した後も、様々なウソを重ねて来たのだと言います。 虚偽内容を含む申請の中には、世界的な権威のある「ローズ奨学金」を獲得して英国に留学しようという願書もあったのですから大胆と言わねばなりません。さて、このウィーラー容疑者、勿論、放校処分になっているのですが、そのハーバードに潜り込んだ手口というのが、実に単純なのです。ウィーラー容疑者は、デラウェア州の公立高校を卒業して、メイン州のボードウィンという中堅大学に行っていたのですが