名張市と近畿大学(東大阪市)は25日、熊野市の同大学工業高等専門学校(近大高専)の、皇学館大学名張学舎跡地への移転を決めた「移転合意書」に調印する。 名張市は来年3月に撤退する皇学館大の跡地利用候補先を近大高専に絞り、昨年9月から、同大と交渉を続けてきた。先月30日、市議会全員協議会で、土地建物の無償提供▽移転費用9000万円の支援▽学生の住居確保協力--などを盛り込んだ移転合意書案を発表。ほぼ原案通りに締結するという。 調印式は、亀井利克市長、同大の世耕弘成副理事長、近大高専の神野稔校長らが出席し、同市役所で行う。【宮地佳那子】 〔伊賀版〕