知事の目にも涙――? 難航する被災地からのがれき受け入れ問題を巡り、神奈川県の黒岩祐治知事が16日の県議会本会議で声を詰まらせながら理解を訴える場面があった。 知事は答弁で、反対派の怒号と罵声を浴びた「対話の広場」について「『復興を支援したい』という気持ちは同じだったが、『がれきを何とかしてほしい』という被災地の生の声を聞いた以上、何とか協力できないものか……」と述べた後、10秒近く、唇をかみしめた。その後も声を震わせながら「悩みに悩んだ苦渋の決断。さらに知恵を絞り、県民の皆様に理解をいただけるよう改めてしっかりと説明をしていく」と答弁。議場からは「頑張れ!」のかけ声も飛んだ。 本会議終了後、知事は記者団に「被災地の声を聞き、対話の広場に岩手県の担当部長に説明に来てもらったが、それに応えられないのがやりきれない」と語った。