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ブックマーク / tetsuao.com (1)

  • 無題ドキュメント

    藤枝静男がこれほど怒りをあらわにしたのを、私はほかに知らない。藤枝静男は、担当していた「東京新聞」「中日新聞」文芸時評を突然次のように書き始める(昭和五十年十一月二十八日夕刊)。 「これは文芸時評ではないが無関係ではない─天皇の生まれてはじめての記者会見というテレビ番組を見て実に形容しようもない天皇個人への怒りを感じた。哀れ、ミジメという平生の感情より先にきた。いかに『作られたから』と言って、あれでは人間であるとは言えぬ。天皇制の『被害者』とだけ言ってすまされてはたまらないと思った。動物園のボロボロの駝鳥を見て『もはやこれは駝鳥ではない』と絶叫した高村光太郎が生きていてみたら何と思ったろうと想像して痛ましく感じた。三十代の人は何とも思わなかったかも知れぬ。私は正月がくると六十八歳になる。誰か、あの状態を悲劇にもせず喜劇にもせず糞リアリズムで表現してくれる人はいないか。冥土の土産に読んで行き

    unorthodox
    unorthodox 2015/02/25
    「国民の側は、天皇=人間をあまりにあたりまえの現実と錯覚して、そのもう一つのフィクションの意味を問うこともなく、今日にいたったのではないか」
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