金融とITの合成語「FinTech」に関して、米国で何が流行っているのか――。シリコンバレー支局に勤務する筆者の元に、そういう問い合わせが入ることが増えてきた。筆者が注目しているのは、スタートアップが手がける「融資」。そしてその実態は「サブプライムローン」だ。 FinTechスタートアップが手がける融資には、米国の大手金融機関JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモンCEO(最高経営責任者)も警戒を隠さない。ダイモンCEOが2015年4月に公開した「株主への手紙」は、「シリコンバレーがやって来る(Silicon Valley is Coming.)」という一節で日本でも知られる(関連記事:シリコンバレーがやって来る、全産業を襲う新たな脅威)。その中でダイモンCEOは、シリコンバレーのスタートアップが手がける融資サービスの水準が、既存の金融機関を上回ると率直に認めたのだ。 ダイモンCEOは
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