気象庁によると、28日は全国的に高気圧に覆われ、各地で3月の観測史上最高気温を記録。茨城県大子町や群馬県館林市、埼玉県鳩山町などでは25度以上の夏日となった。桜が満開の東京都心も22・9度と、5月中旬並みの暖かさだった。 また、東京都心など関東地方は28日、春のかすみに覆われた。ヘリコプターで飛行すると、視程は5~7キロで、まるで霧の中を飛んでいるかのようだった。 日本気象協会によると、関東全域で風が弱く、湿度が高かったため、空気中の水分が増えていて、微小粒子状物質(PM2・5)も高い傾向を示していることが原因という。また、通常は上空になるほど空気は冷たいが、地上から400メートル付近まで温かい空気が滞留する「逆転層」の現象も起きていて、大気がよどみやすい状況だった。(鬼室黎、木村司)