2012年12月に別ブログに書いたものをこちらに持って来て加筆しました。 それでは、ジョルジュ・ド・ラトゥールの『いかさま師』に見る「袖」のいろいろです。 元のファイルを確認していただけるように、wikipedia(public domain)のものは記事の最下部にまとめて、commons やそれ以外のものはそれぞれの画像左下にリンクを張ってあります。 「それはまた別の袖だ」 『ダイヤのエースを持ったいかさま師』 1635年頃 『クラブのエースを持ったいかさま師』 1630年-1640年頃 「それはまた別の袖だ」 「それはまた別の袖だ」という言い方[「それはまったく別問題だ」のイタリア語の慣用表現]は中世という時代に始まったものだが、それは現実的必要性からか、その逆の装飾的要求からかはともかく、衣服と、それに付ける袖とを別々の収納箱(カッサバンカ)の中にしまえるようになった時代の産物だ。