ソニーから日本産業パートナーズへのPC事業譲渡を受けて、2014年7月1日に設立されたVAIO株式会社(VAIO)。8月13日には、VAIOブランドとして初の製品を発売した。VAIOによると「発売前の受注段階と比べて売れ行きは非常に好調」という。 ただ、同社が置かれている現状は厳しい。7月1日の設立会見でVAIO代表取締役社長の関取高行氏は、「小さな会社なので黒字にしなければやっていけない」と語り、初年度から黒字化を目指すことと、そのために初年度の販売台数について30万~35万台という目標を掲げた。 初年度の黒字化を達成する上で、同社には「事業規模の縮小」「法人市場での存在感の薄さ」「ユーザーのPC離れ」という三つの試練が立ちはだかる。 一つめの試練である事業規模の縮小は、販路や製品ラインアップ、販売台数、部材の調達コストなど様々な面に影響を与える。 ソニー時代は1000人以上いた社員が2
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