当方はこのコラム欄で「元首相たちの懲りない『反日発言』」を書き、元首相の一人、鳩山由紀夫氏の中国訪問時での国益無視発言などを批判した。その鳩山氏は10日、クリミア半島を訪問し、「クリミアのロシア併合は合法的だった」と述べ、日本政府関係者を再び驚かせたというより、あきれさせた。 日本政府は、ウクライナ紛争の契機となったクリミア半島のロシア併合に関する住民投票結果を「ロシア側の軍事的圧力下で履行されたもの」として容認していないが、鳩山氏はたった一度の訪問で「クリミア半島の住民には混乱はなく、政情も安定していた」と即断し、ロシア併合は問題ないという認識を述べたというのだ。 もちろん、元首相のこの発言はクリミア半島訪問の査証を与えたロシア側を喜ばしただろう。一方、当惑したのは日本政府関係者と野党第一党「民主党」関係者だ。「あのような人物を日本首相に選出したことは大きな間違いだった」(自民党・高村正
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