【カイロ=久保健一】サウジアラビア西部のイスラム教聖地メッカ郊外で24日、巡礼中の信徒717人が折り重なって死亡した事故について、同国のサルマン国王は同日のテレビ演説で「訪問者が快適に巡礼の儀式を執り行えるよう組織・運営能力を向上させるとともに、巡礼実施計画を見直すよう関係部署に指示した」と述べ、政府の巡礼運営方法を改善する方針を示した。 また、同国内務省のトルキ報道官は24日の記者会見で、現場には事故当時、「前例のない多数の巡礼者が集まっていた」と述べた上で、事故原因を調査していることを明らかにした。 一方、イランのファルス通信は24日、死者のうち125人がイラン人だったと伝えた。イランの最高指導者ハメネイ師は24日の声明で「サウジ政府による間違った運営と不適切な行為がこの悲劇を生んだ。政府はこの悲惨な事件の責任を認めるべきだ」と述べ、サウジを批判した。同通信によると、イラン政府は24日
【ワシントン=今井隆】オバマ米大統領は18日、マクヒュー陸軍長官の後任にエリック・ファニング陸軍次官代行(47)を指名したと発表した。 ファニング氏は同性愛者であることを公表しており、上院の承認を経て正式に就任すれば、同性愛を公言した初の陸軍長官となる。 ファニング氏は国防政策を専門とする文民で、空軍次官やカーター国防長官の首席補佐官を歴任。カーター氏は声明を発表し、「ファニング氏は知識が豊富で、献身的で、公務の経験も多い。陸軍を強化してくれるだろう」と指名を歓迎した。 オバマ政権は2011年9月、同性愛を公言して軍務に就くことを禁じるルールを撤廃するなど、米軍内での同性愛者差別をなくす取り組みを進めてきた。だが、米軍内では年配者を中心に差別意識が根深く残っているとも指摘されている。ファニング氏の指名は、こうした軍の意識改革を進めるための象徴的な人事と言えそうだ。
【ソウル=井上宗典】韓国政府は1日、産経新聞が8月31日に電子版で掲載した韓国外交批判のコラムについて、同新聞に記事の削除と再発防止を求めた。 産経新聞広報部によると、駐日韓国大使館の職員が1日、同新聞東京本社を訪れ、「韓国外交、政策全般に理解の不足、認識の違いがある」と発言。「日韓関係に否定的な影響がある」とも述べた。 コラムは「米中二股 韓国が断ち切れぬ『民族の悪い遺産』」と題し、同紙の政治部専門委員が執筆。朴槿恵(パククネ)大統領が3日に北京で行われる中国の「抗日戦争勝利70年」記念式の軍事パレードに出席することなどを挙げ、韓国外交は「事大主義」で、「強国に弱国が付き従う外交形態」と指摘した。 また、「李氏朝鮮には、朴大統領のような女性の権力者がいた」とし、朝鮮王朝の王妃・閔妃(ミンビ)(明成皇后)(1851~95年)の生涯を紹介した。閔妃は朝鮮王朝の末期、排日政策を取ろうとしたが、
【カイロ=久保健一】ロンドンを拠点とする「シリア人権監視団」は30日、イスラム過激派組織「イスラム国」が、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されている、シリア中部のパルミラ遺跡内にある「ベル神殿」の一部を破壊したと発表した。 破壊された日時や被害の程度など詳細は明らかにされていない。 ベル神殿は、ギリシャ・ローマの影響を受けた列柱で知られる古代の石造建築で、パルミラ遺跡の中でも比較的保存状態の良い遺構として知られていた。 今年5月にパルミラ遺跡を制圧した「イスラム国」は、今月23日に同遺跡内の「バール・シャミン神殿」を爆破して破壊した。「イスラム国」は、イラク・シリア両国で実効支配地域を広げた昨年6月以来、両国に残る他宗教、他宗派に関係する歴史建造物の破壊を続けている。
海上保安庁は27日、来年度予算の概算要求に、沖縄県の宮古島地区に新設する警備専従チームの配備費など、離島の警備強化費として180億円を盛り込んだことを明らかにした。 要求総額は2042億円で、過去2番目の規模となった。 専従チームは宮古島近くの伊良部島に拠点を置き、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国漁船に対応する。来年度以降、巡視船や要員を順次増強し、2018年度に200人規模とする。これに伴い、宮古島海上保安署を海上保安部に格上げし、本庁に「外国人漁業対策室」を新設する。 また、東京都小笠原諸島など遠方の離島警備のため、長距離の航行が可能なヘリ搭載型巡視船1隻を新造するほか、鹿児島県種子島に海上保安署を新設する。
【アディスアベバ=上地洋実】AP通信によると、アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで26日、車を使って高級ホテルを狙った爆弾テロがあり、中国人外交官を含む少なくとも9人が死亡した。 ソマリアを拠点に活動するイスラム過激派「アル・シャバブ」が犯行を認める声明を発表した。 アル・シャバブは声明で、今回のテロ攻撃について、「アフリカ連合ソマリア平和維持軍による掃討作戦への報復」と説明。作戦に協力する西側諸国の外交官がいるホテルを標的にしたことも明らかにした。 ソマリアでは25日にも、アル・シャバブの武装メンバーが同国の政治家や首相府関係者らを銃撃し、計3人が死亡するテロ事件が起きた。 一連のテロは、オバマ米大統領のアフリカ訪問中に発生している。オバマ氏は26日にソマリアの隣国エチオピアの首都アディスアベバに到着。27日には、同国のハイレマリアム首相と会談し、アル・シャバブに対する掃討作戦などに
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