■「正社員」と「アルバイト」の「同一労働同一賃金」は可能か? 「同一労働同一賃金」という言葉がある。既に耳馴染みの言葉であり、良い意味での市民権を得た言葉でもあるが、どうも世の中には、未だにこの言葉の意味を正確に理解していない(考えていない)人が少なからずいるようなので、少し述べておこうと思う。 「同一労働同一賃金」で真っ先にやり玉にあげられるのは、「正社員」と「アルバイト」との違いであり、「正社員であろうとアルバイトであろうと同じ仕事をしているのであれば同じ賃金にするべき」という意見がよく聞かれる。 確かにこれは正しい意見である。しかし残念ながら、「正社員」と「アルバイト」という立場をそのままにした状態では完全な同一労働同一賃金を実現することはできない。 例えば、正社員の場合、給料以外にも賞与や退職金や企業年金など、その場の賃金にカウントされない副次的なプラスアルファが存在する。こういっ
■「原発停止」と「思考停止」 漫画「美味しんぼ」の風説の流布問題では、どういう風の吹き回しか、意外にも冷静な判断をしている世論に驚かされた。これでようやく非科学的な放射能(放射脳)問題も収束に向かうかもしれない…と安堵していた矢先に、冷や水を浴びせられるかのように大飯原発の再稼動中止の判決が出され、またまた(悪夢のような)現実に引き戻される格好になってしまった。 この判決が出たことで、「司法は生きていた」と書かれた垂れ幕が大々的にテレビに映されていたが、個人的には「司法は思考停止だった」と書いた方がよいのではないかとさえ思えた。まさか地裁の段階でのリップサービスというわけでもないだろう。 関西電力側は判決を不服だとして控訴したそうだが、これは至極もっともな判断だろうと思う。 原発の近隣住民からすれば、多少、電気代は騰がっても原発を停止してくれた方が安全で有り難いという気持ちも人情的には理解
■QBハウスの値上げは便乗値上げか? このところ、消費税増税が迫ってきたこともあり、企業はあらゆる商品価格やサービス価格の改訂を余儀無くされている。中には消費税増税分を内税としてサービスする羽振りの良い企業もあるものの、ここぞとばかりに便乗値上げに踏み切る企業も多いようだ。 例えば、理髪店のQBハウスは、これまでのカット料金を1000円から1080円に値上げするらしい。これまで内税として消費税分の50円をサービスしていたのかもしれないが、そのサービスは取り止め、外税として請求する料金設定に切り替えたことになる。 と言っても、そのことを批判するつもりは全くない。むしろ、妥当な判断だろうと思う。来年には消費税が10%になると言われている状況下で、税込み1000円に拘っていると増税の度に利益は目減りしていくことになるので、税抜価格を1000円固定にして、あとは税金分を上乗せするという当然の判断を
前回の記事で、エレベーター事故を基に原発のリスク問題について書いたところ、案の定、相当数の反論・批判を頂いた。その反論・批判内容もある意味、予想していた範疇のものだったので特に驚きもしなかったが、誤解されたまま、このまま素通りするのもどうかと思うので、追記として述べておきたいと思う。 最も多かった反論は、「エレベーターと原発を同様に扱うのはナンセンスだ!」というものだったが、これは言われるまでもなく当たり前の話である。 実際、そういう反論が返ってくるだろうことをそれとなく書いておいたので、少しは察してもらえるのではないかと思っていたのだが、残念ながら、一部の人々には、それが理解してもらえなかったようだ。やはり感情的な反論の防波堤にはならなかったようで、この問題の根深さを改めて実感した。 私は、「エレベーター事故」と「原発事故」の直接的なリスクの比較を述べたわけではなく、間接的、または結果と
もはや、中国と日本の国家間の対立が明確化しつつあることは誰の目にも明らかだが、そんな時期に計ったようなタイミングで自民党の総裁選が行われ、安倍晋三氏が総裁に選任される運びとなった。 安倍氏の再登場を批判する向きもあるが、外交問題が政治の最重要課題となってきた現在、無難なところに落ち着いたかと思う。無論、現在の自民党を手放しで礼賛するつもりはさらさらないが、ここは党に関係なく保守政治家に任を委ねた方が無難だと思う。 以前、安倍氏が総理大臣だった時代も、海外の左巻き国家からは評判が悪かったことは記憶に新しいが、再度、安倍内閣が復活する可能性が浮上してきたことから、同国家はまるでアレルギーを発症したかのように危機感(?)を煽っているかに見える。 当初、反米親中の姿勢だった民主党は左巻き国家に重宝がられていた(=利用されていたという意味)フシがあるが、親米反中の保守勢力が前面に出てくると左巻き国家
終戦記念日である8月15日、尖閣諸島の魚釣島に香港の活動家14人が不法上陸したという衝撃的なニュースが流れたが、数日経っても各メディアではこの話題でもちきりとなっている。 逮捕後、わずか2日で強制送還という毎度の大甘な事勿れ外交も批判の的になっているが、このニュースを観ていて個人的に気になったのは、逮捕された活動家達の顔つき(と言うより目つき)と言動である。 揃いも揃って暴力団を思わせる粗暴な第一印象は言うまでもないが、彼らの言動を観ていると、確信犯的な雰囲気(演技のような印象)が漂っており、極めて悪質な空気を感じた。喩えて言うなら、「アタリ屋」のそれである。 それと、逮捕されてもすぐに釈放されるだろうことを見透かしているかのような不自然なまでの自信が漲っており、なにやら度胸試しでもしているかのような錯覚を覚えた。要するに、感情的なデモ活動ではなく、リスクを試したテスト行動のように見えたと
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