印刷 関連トピックス台風【動画】鎮魂の水しぶき 御船祭台風12号で被災し、木々が流された世界遺産の小島を舟で回る氏子たち=16日午後、三重県紀宝町、水野義則撮影2009年10月の御船祭(まつり)。緑が茂った御船島を舟が周回した=三重県紀宝町、山本裕之撮影 和歌山県と三重県の県境を流れる熊野川で16日、川に浮かぶ小島の周囲を手こぎの舟が巡る神事「御船祭(みふねまつり)」があった。舞台の御船島(三重県紀宝町)は台風12号で濁流にのみ込まれ、豊かな緑が失われた。こぎ手たちは、川と共に生きてきた街の復興と犠牲者への鎮魂の思いを込めて水面に舟を走らせた。 御船祭は、世界遺産・熊野速玉大社(和歌山県新宮市)の例大祭の神事。クライマックスの「早船競漕(きょうそう)」は、市内の九つの地区が1隻ずつ出す早船(全長8.9メートル)にそれぞれ11人の若者らが乗り込み、島の周りを3周して速さを競い合う。今年は