気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 独裁論争と明治憲法の深淵にあるもの 大阪市長・橋下徹の政治手法をめぐる独裁論争が世の中を賑わせた。周知の通り、両者の論争は噛み合わない。一方は相手の無能ぶりが露呈されたと快哉を上げ、一方は相手の独裁ぶりが露呈されたと溜飲を下げる。勝敗に興味はないが、不思議な決着だ。 前市長陣営や識者は、「ハシズム」「独裁」のレッテルを貼るのに忙しく、大阪市政の構造的な問題点も具体的な解決策も語ろうとしなかった。橋下は、「偉そうに批判するなら打席に立て」と野球解説者に猛攻をかけ、独裁的な手法の何が長所で何が短所になるのかバランスよく語ろうとしなかった。断罪合戦は、何とももったいない。 お互いの痛いところを当事者がどう語るのか。誰もが聞きたかっ