福岡市地下鉄七隈線の博多駅で乗降車する人たち=福岡市博多区で2023年8月24日午前7時52分、平川義之撮影 3月に福岡・天神地区から博多地区まで延伸開業した福岡市地下鉄七隈(ななくま)線で、混雑が深刻化している。市交通局は例年なら3月のダイヤ改正を、半年以上も前倒しする異例の対応を断行。「ここまで混むとは…」。担当者が思いもしなかったこの事態、なぜ起きたのか。 「通勤時間帯は毎日、かなりの満員で、車内で身動きが取れなくなりました」。通勤で賀茂駅(早良区)から博多駅(博多区)まで七隈線を利用している会社員、西村奈津さん(48)が苦笑いする。 七隈線は天神南駅(中央区)から橋本駅(西区)の約12キロを結び、2005年2月に開業。23年3月27日には、天神南駅から博多駅までの約1・6キロが延伸した。 西村さんはそれまで、渡辺通駅(中央区)で西日本鉄道の路線バスに乗り換えて博多駅近くの会社に通っ